レアル・マドリードのコーチに学ぶ「先の先」を読む思考法

「次の次」を予測する。世界基準の視座で磨く自律したプレー
世界最高峰のクラブ、レアル・マドリードの財団からコーチを招き、サッカーを通じた探究プロジェクトを実施しました。この活動の核心は単なる技術向上ではなく、「先の先を見る」というプロフェッショナルの思考法を体験することにあります。生徒たちは「何事も次の次を見て行動する」という教えに触れ、ボールを追うだけでなく、周囲を俯瞰し自ら判断する「自由な主体」としてのプレーを学びました。初心者から上級者までが共に汗を流す中で、多様なレベルの仲間と共生し、適切にパスを回すための「視野」を獲得していきました。
ピッチの上で培われた「一歩先を予測し、主体的に動く力」は、将来、社会の課題に対して自らの「良心」を羅針盤に解決策を描く手腕へと繋がっていきます。世界基準の知に触れ、受動的な「習う側」から能動的な主人公へと変わる生徒たちは、確かな成長の光が宿っているように見えました。
生徒の感想:
「レアル・マドリードのコーチは前まで自分がやっていたコーチとは違う、『先の先を見る』という新しい考え方を教えてくれたり、楽しみながらサッカーの体験や練習を行なってくれたところが良かったです。」
「ボールのパス回しが上手くなった、周りが見えるようになった!」
「コーチは優しかったし、面白かった。次の会が楽しみです。」
今回のプロジェクトを通して同志社大学の教授からお話いただいたことを思い出しました。海外の指導においては、あくまで戦術や戦略、すなわち「ゲームをどう構築するか」という全体の文脈の中で、個人の技術が位置づけられ、生徒たちは「なぜこの動きが必要なのか」「なぜこのパスを選ぶのか」という意味を伴った形で技能を磨いていく思考をしているとのことです。技術は結果であり、目的ではないという考え方ということでした。
これは、「何のために学ぶのか」という学校での中核に位置づく学習への問いにもつながると思いました。知識や技能が、課題を解決するための道具として機能するとわかったとき、学びが主体的な営みへと転換するのと同じだと思いました。サッカーという具体的な体験を通して、意味のある努力とは何かという問いに触れ、目の前のプレーだけでなく、その先の展開を見据え、自ら判断する。この姿勢は、社会の中で生きていくうえでも、本質的に求められる力です。この体験会に参加できたみなさんの今後がとても楽しみです。





