活躍する卒業生 Graduates Working Actively

多方面で活躍する卒業生の皆様をご紹介します。

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中学時代に立ち返りながら、麻酔科医として命に向き合う日々。

滋賀医科大学医学部卒
京都医療センター 麻酔科
鈴木 陽世さん
Q.麻酔科医になろうと思った理由を教えてください。
小学生の頃から命を救う職業にあこがれていました。研修医になり麻酔科医の業務に携わった際、自分の行う処置が患者さんの命を救うことにつながるのだと実感できたことがきっかけで、麻酔科医になることを決めました。
Q.同志社中学校で身についたことは何ですか?
合唱コンクールや学園祭など、全員で一丸となって取り組む経験がたくさんあったので社会性が身につきました。行事を通してクラスの結束が強まっただけでなく、たくさんの友人や先生と関わることでコミュニケーションの土台を築くことができました。
Q.同志社中学校での経験がお仕事にどのように生かされていますか?
中学時代にコミュニケーション力を養えたおかげで、他科の医師やコメディカルのスタッフと円滑に仕事が進められています。仕事や人間関係で悩むことがあると、同中で学んだことに立ち返り考えるようにしています。
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探求心をもって取り組むこと、そしてその過程の大切さを学んだ。

同志社大学理工学部卒業 同志社大学大学院理工学研究科修了
株式会社日本総合研究所
佐々木 雅茂さん
Q.お仕事の内容とやりがいを教えてください。
三井住友カードが提供するインターネットサービスのリソース状況の管理・調査やセキュリティ対応など、インフラに携わっています。自分の開発したツールなどが利用され、誰かの役に立てたときがやりがいを感じる瞬間です。
Q.中学時代の学びや経験が、どのようにお仕事に生かされていますか?
同中の学びでは結果を求めるだけでなく、なぜそうなるか背景や過程まで論理的に考える力がつきました。それがいま、理系的なIT技術と文系的な思考力が求められる難しい仕事に取り組むうえで発揮されています。
Q.同志社中学校の魅力を教えてください。
楽しく体験しながら学べる授業や新しいことにチャレンジする取り組みがたくさんあり、好奇心が刺激されます。将来につながる夢や目標を見つけるきっかけがたくさんある中学校です。
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大好きな数学を生かして社会に貢献していきたい。

同志社大学 理工学部 数理システム学科3年
松田 也実さん
Q.理工学部数理システム学科に進学した理由をおしえてください。
同中での数学の学びを通して、数学をもっと深めたいと思ったからです。なぜそうなるのかを理解したうえで、生活と結びつけながら学んだり、ルートトランプやカクシリキ(角し知り器)などオリジナルの教材を使って数学の魅力や楽しさにたくさんふれることができました。
Q.同志社中学校で得たことは何ですか?
自由・自治・自立の校風が息づいた環境だったので、考える力がつきました。与えられた時間をどう使うか、何を勉強するかなど自分で考え責任を持って行動することができたので、いま難解な問題に直面しても乗り越えることができています。
Q.同志社中学校はどのような学校ですか?
個性的な人がたくさんいますが一人ひとりがのびのびと個性を伸ばすことができ、社会の出てから必要な力が自然としっかり身につく学校だと自信を持って言えます。今の自分があるのも、同志社中学校で過ごした日々があったからこそです。
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自分らしくいることの大切さを学んだ3年間。

同志社大学スポーツ健康科学部卒業 同志社大学大学院 総合政策科学研究科 修士2年
原田 大地さん
Q.大学院ではどのような研究に取り組んでいますか?
大学生のときスポーツの価値を本気で考えたいと思い、大学院では人と人との関係を深めるコンテンツとしてスポーツが有効であるという視点から研究しています。スポーツの本質が遊びだと知ったとき、スポーツに対する視野が大きく広がりました。
Q.同志社中学校ではどのような学校生活を送っていましたか?
個性豊かな仲間がたくさんいたので、「正解は一つじゃない、自分らしくいよう」と気づくことができました。常に「自分らしさを動かすエンジンって何だろう」と自分と向き合い、時には葛藤しながら毎日を過ごしていました。
Q.これからの目標を教えてください。
スポーツの本質が遊びにあることを学んだ僕らしく、遊びの価値を大切に社会に働きかけていきたいです。まだスポットライトが当たっていないところに光を当てられるような、面白い仕掛けを生み出せる人になることが目標です。
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多様な価値観に触れた経験が、世界で働く強みに。

同志社大学法学部政治学科卒業
東京大学情報学環教育部修了 上智大学大学院修了
株式会社モンスター・ラボ
椎葉 育美さん
Q.現在のお仕事内容を教えてください。
ITベンチャー企業で、PRマネージャーとして世界5カ国で展開する自社の広報などを担当。一人ひとりの意見に耳を傾けることを大切に、世界各国の人と仕事をしています。
Q.同志社中学校で得たことは何ですか?
社会科の地理では、社会の在り方を「場所」という観点から見ることで視野が広がり、世界情勢を地政学的に考えるという現在の習慣にもつながっています。
Q.今後の目標や将来の夢を教えてください。
中学時代、授業や学校生活の中で自分とは異なる意見に触れることで育まれた、多様な価値観を理解する力を強みに世界を駆け回り、人の役に立つ仕事をしていきたいです。
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東南アジアと日本の外交関係強化に貢献する。

東京大学経済学部卒業
カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院修了
東南アジア諸国連合 日本政府代表部 一等書記官
吉田 弘毅さん
Q.現在のお仕事内容を教えてください。
日本政府と東南アジア諸国(ASEAN)との間の外交に携わっています。特に、情報通信技術(ICT)や防災分野で日本企業のASEAN地域進出のお手伝いをしています。
Q.同志社中学校で得たことは何ですか?
知的好奇心を持って自発的に調べ、学ぶことの面白さを得ました。特に、独自教材を使った授業のおかげで英語が好きになった結果、大学受験、アメリカへの大学院留学に至る基礎力がつきました。また、今でも刺激を受ける多才な同級生は一生の宝物です。
Q.今後の目標や将来の夢を教えてください。
日本や京都の魅力と可能性を引き出す政策を立案し、世界中からこれまで以上に注目される国や故郷にするのが夢です。また、仕事と関連する分野で研究を続けて、その成果を大学で若い人に伝えたいと考えています。
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自主的な姿勢を大切に、宇宙の謎を解明していきたい。

京都大学 理学研究科
物理学・宇宙物理学専攻 修士課程 1年
木邑 真理子さん
Q.現在、取り組んでいる学びや研究テーマを教えてください。
宇宙物理学を学び、観測した天体のデータ解析をしています。中学時代、理科でさまざまな自然に触れることができ、一番宇宙に興味を持ったことがきっかけです。
Q.同志社中学校で得たことは何ですか?
挑戦のきっかけやチャンスを与えてくれる先生が多かったです。先生方が中学生の自立を見守ってくださる中、授業中にできなかった実験をサイエンス部でやってみたり、社会の先生の薦めで学外のコンテストに応募したり、自由にいろいろなことにチャレンジできた3年間でした。
Q.今後の目標や将来の夢を教えてください。
目標は、現在取り組んでいる研究を続け研究者になること。同志社中学校で身につけた、自分で目標を立てそれに向けて努力するという自主性を忘れずに、勉学に励んでいきたいです。
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柔軟なコミュニケーションとグローバルな視野で起業をめざす。

国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科 4年
舞原 勇雅さん
Q.現在、取り組んでいる学びや研究テーマを教えてください。
国際基督教大学で、グローバルな学びに力を入れています。現在はイギリスのサセックス大学に交換留学中で、文化やメディア、経営学について学んでいます。
Q.同志社中学校で得たことは何ですか?
多様な考えを持つ個性豊かな仲間と学ぶことで、コミュニケーションに自信がつきました。留学先では世界各国の人と接する機会が多く、同志社中学校での経験が発揮されています。
Q.今後の目標や将来の夢を教えてください。
アジア市場に興味があり、帰国後は東南アジアでの海外インターンシップを考えています。夢である起業に向けて、あらゆる学びや経験を自分の力として蓄えていきたいです。
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医師として世界での活躍をめざし、学びや経験を積む日々。

香川大学 医学部 医学科5年
倉石 佳奈さん
Q.現在、取り組んでいる学びや研究テーマを教えてください。
大学の附属病院で臨床研修をしています。日々の勉強や実習、手技の習得など、すべての経験が人の命を守ることにつながっていると大きなやりがいを感じています。
Q.同志社中学校で得たことは何ですか?
個性や考えを尊重してくれる先生や友人に囲まれ、自分に自信がついたとともに、相手を正しく知り受け入れる姿勢も身につきました。医師をめざすうえでも、この姿勢は大切にしたいです。
Q.今後の目標や将来の夢を教えてください。
医療が発達していない世界の地域に病院を建て貢献することが目標です。自分の行動で人に夢や希望を与えられるよう、さまざまな経験を通して視野を広げていきたいです。
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“花贈り”をコンセプトに新しい文化を根づかせたい。

同志社大学文学部哲学科卒業
FLOWER GIFT STORY 代表
長井 ジュンさん
僕が代表を務めている「FLOWER GIFT STORY」は“男性から女性に花を贈る文化を広める”プロジェクトで、花贈り文化を広めるイケメン男子ユニットや花贈り体験イベントのプロデュースなどを行っています。
同志社中学校の思い出はたくさんありますが、多様な価値観の人たちと触れ合ったことが現在のプロデュース業務にも生かされていると思います。というのも、プロデュースというのは「人を(何かに)つないで、新しい価値を生み出す」ことだと思うのですが、さまざまな人たちの価値観や個性を知っているからこそこれが可能だと思うからです。
今後は“人と人をつなぎ、日々のコミュニケーションを良くするための何か”をもっと追求し、自分にしかできない仕事に磨きをかけたいと思っています。そのエッセンスになることであれば、花に関すること以外もインプットし続け、新たな企画を生み出していきたいと思っています。
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ゼロから建築物を生み出し、それが人々の記憶に残っていくことに、やりがいとおもしろさを感じています。

京都大学大学院工学研究科卒業
株式会社竹中工務店
花田 志穂乃さん
会社では、空調や照明、換気や衛生設備といった「建築設備」の設計を行っています。人間に例えると建物が体で、設備は血管や内臓のようなものといえばわかりやすいでしょうか。仕事ではゼロから自分たちでつくり上げたものが「建築物」となり、多くの人に利用されることにやりがいを感じます。また、建築物はその場で消費されてしまうのではなく、何年も何十年もその場にあり続け、人々の思い出や記憶に残ってくれます。ゼロからつくっていくのはとても大変な作業ですが、それと同時に、とてもおもしろい作業です。どの建物もひとつとして同じものはなく、毎回違っていることもおもしろいと感じています。
中学時代には、生徒会執行委員の文化副委員長・会計を担当しました。学園祭などさまざまな行事の運営をするのはとても大変でしたが、非常にやりがいがあり、楽しい時間でした。特に思い出に残っているのは学園祭でした。こ年、初めて京都会館のホールで演劇を行うこととなり、全校生徒への周知や引率は大変でしたが、無事終えることができました。あのような大舞台で演劇できたこと、それが私たちの代が最初だということは、今でも誇りに思っています。
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大好きな鉄道を通じて、地域の人たちの暮らしを活性化させる。そのためにできることは何かを考えています。

同志社大学大学院経済学研究科修士課程卒業
両備ホールディングス株式会社
森 慶太さん
私は現在、地方鉄道の再生と地域の活性化についての研究をしています。鉄道への興味は子どものころからのもので、地方の鉄道が廃止されるニュースを聞くたびに漠然とした不安を感じていましたが、鉄道にはオタクっぽいイメージもあり、鉄道好きだということを公言できずにいました。しかし、同志社中学校には鉄道部があり、鉄道好きもしっかりと認めてくれます。
「人には個性があって、それぞれにできることとできないことがある。大切なのは、それを認め合うこと」ということを学びました。これは「自由主義」を掲げる同志社だからこそ気づけたことだと思います。同時に、自分の個性をしっかり出してもいいということ、加えて「自分にできることは何だろうか?」ということを常に考えて行動する癖も身につきました
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中学時代の授業がきっかけとなりフランスの教育を研究しています。

京都大学大学院教育学研究科修士・博士課程卒業
近畿大学教職教育部・講師
細尾 萌子さん
現在は近畿大学で中学校や高校の教師を目指す学生たちに教育の授業を行うとともに、フランスの教育の研究をしています。フランスに興味を持ったきっかけは、中学時代の地理の授業でした。先生は、インドのサリー(民族衣装)を来て登場されたり、ヨーロッパのほろ苦い麦パンのようなものを生徒に食べさせてくださったり、外国のさまざまな地域の文化を実物教材で実感させてくださいました。このような授業が可能だったのも、受験勉強にとらわれない環境だからだと思います。
自分がやりたいことをとことんすることができ、失敗したり試行錯誤したりするなかで、自分の力で成長していけるというところが、同志社中学校の魅力です。周りに言われて嫌々やるのではなく、自分で考えたり、周りと話し合ったりしながら自分で決めるという経験を重ねるなかで、周りと協調しつつ主体的に行動する力が身についていきますし、その力は、大人になってからもずっと役立つと思います。
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同志社中学校で育まれた社会貢献の意識が現在につながっています。

同志社大学生命医科学部医工学科卒業
京都府立医科大学大学院医学研究科修士課程 1年
服部 裕基さん
もともと生物や医学分野に興味があり、大学4 年生のときにティッシュエンジニアリング(細胞組織工学)研究室に進みました。その後京都府立医科大学付属病院での臨床研究がきっかけとなって、まぶたや涙道、眼窩疾患などの研究へと進みました。この分野は特殊な検査機器を用いた先行研究がほとんどなく、未開拓な分野であるだけに非常にやりがいを感じています。現在パーキンソン病を瞬きから判別する取り組みをしており、研究でご一緒した先生や先輩方が発見された要素をもとに新しい判別方法を考案することに成功しました。まさに自分が社会に貢献していると実感した瞬間であり、今まで自分がやってきた研究の成果が実った喜ばしい瞬間でありました。
同志社中学校は、自分で調べ、考え、勉強する力や、高い社交性と英語力を身につけることのできる環境です。また、キリスト教教育によって、社会への貢献を日ごろから意識できるような教育環境があるのも、同志社だからこそだと思います。
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日本の森を守るために、新たな木材流通システムの構築を研究中。

京都府立大学生命環境学部森林科学科 4年
豊濱 萌さん
子どものころから森林に興味があり、将来は「すべての生き物に自分が生かせてもらっていることへの感謝の気持ちを伝えられるような仕事がしたい」と考えていました。現在大学では、木材市場や製材所、工務店との情報共有を進め、木材流通のしくみを構築することが森林を豊かにすると考えて、研究に取り組んでいます。
中学校時代の思い出のひとつに夏休みの自由研究があります。私は3 年生のときにニホンヒメグモの観察をテーマに自由研究を行いました。毎日クモの生態観察を行うとともに専門書を読んだり大学や博物館の先生に質問したり、自分の好奇心に任せて納得がいくところまでとことん学習することができました。この観察研究の内容とともに観察を継続した努力は「サイエンス賞」という形で評価をいただき、私にとっての大きな自信につながりました。
同志社での学びは物ごとの本質に迫る真の学問の原点であったと思います。そして感受性が豊かな中学時代にこのような環境で学べたことは、今の自分の土台となっているように感じています。