室町から続く「能」の世界

五感で捉える古典芸能の深淵
卒業生であり能楽師として活躍される橋本光史様より招待を受け、同志社大学3回生の橋本充基様がシテを務める能楽公演を鑑賞しました。室町時代から続く「本物」の芸術に触れるこのプロジェクトは、歴史を知識としてだけでなく、自らの五感で捉える機会となりました。
生徒たちは、独特の摺り足や力強い踏み込みの音、地謡の扇の動きなど、舞台の細部を鋭く観察しました。現代のエンターテインメントとは異なる時間の流れやスピード感に没頭し、伝統を守り伝える人々の熱量を肌で感じる貴重な機会となりました。
・「地謡が話さないときは常にポケットに手を入れているため、手を出して扇を持った時に話すとすぐにわかりやすい。登場人物は普段摺り足で移動しているため、舞や神楽の時に足を地面に叩きつけると大きく音が鳴っていてそれも楽器のようで綺麗だった。笛を吹く人と太鼓を叩く人達はずーーっと演奏していて覚えるのが大変そうだった。左端の太鼓は和太鼓部にある締め太鼓にそっくりだったが音が全然違っていた。種類もあるのか。ラストパート(道しるべの裏真ん中あたりから)のスピード感がすごくて、それまでゆったりと進んでいたのに一気に終わった。巫女さんの神楽は時間が長く設定されていたが、私が思っていたよりも踊っていなくて、だいたい移動や手の動きが主流だった。映画館などとは違って始まる前も始まってからも照明が変わらなかったことに驚いた。観客は主に50代から60代ほどで、着物を着たおばさまも多くいた。小学生ほどの子供や外国の方も数名いた。」(3年小西)
・「喋るのがとてもゆっくりだった。聞き取れなかったけど、時々聞き取れる単語が出てきたので、かろうじて日本語だということがわかった。もらった紙と照らし合わせて聞いていたので、ストーリーはわかった。室町時代の人はこれが娯楽だったと知って、文化は奥が深いと思った。」(1年川端)
・「能を見て気づいたことは見る前から女性のイメージはなかったけど実際に見ても女性がとても少なかったです。昔は狂言や歌舞伎や能などに女性は携わってなかったけど最近になって女性もできるようになったことを知りました。ひな祭りの飾りでしか見た事がなかった五人囃子の楽器の音を聞いて叩くところによって音が違うことや専用の器具を指につけて演奏することを知りました。」(1年大北)
世代を超えた「同志社」の繋がりの中で、古典の世界を体験できたことは本当に良かったと思います。




