
2026年9月、株式会社novis様より、数学展示物「ペンローズ」の三角形をご寄贈いただきました。
立志館3階数学教室前廊下の突き当たり(西側)に展示しています。直線で東西方向に30メートル以上ある廊下なので、遠くから見ると普通の三角形のモニュメントのように見えています。しかし、実際は三角形のある辺とある辺は離れています。目の錯覚を利用しています。
「ペンローズの三角形」は、実際に作ることのできない「不可能物体」と呼ばれるものの一つです。そして、それをある角度から見たときだけ実在するように作ることができます。(片目を閉じて見るとわかりやすいです。)親子であるライオネル・ペンローズとロジャー・ペンローズが考案したことからこの名前が付いています。物理学者・数学者ロジャー・ペンローズと、だまし絵(錯視)で有名な版画家マウリッツ・エッシャー(オランダ)とも交流がありました。
「ペンローズの三角形」は博物館や科学館で展示されていることがあります。私はドイツの数学博物館「Mathematikum」で見たことがあります。人の錯覚の例示として紹介されています。
以下の写真をご覧ください。この模型を遠くから見ると普通の三角形に見えていますが、よく見ると、三角形の1辺を作る角柱同士があり得ない面で接続されています(そのように見えます)。近づいていくと、三角形の辺と辺が離れていることがわかります。
目の錯覚・錯視や脳の錯覚で実在していないものが実在しているように見えることを応用して作った作品は「トリックアート」と呼ばれていて、科学館で特集されていることがあります。数学や科学はさまざまな分野へと広がっています。
ぜひ一度、ご覧になってください。
(数学科 園田毅)





