京都賞を、どう伝える?

サイエンスコミュニケーターと、「伝える」を考える
10月の終わりに、少し変わった時間が同志社にやってくる。
同志社大学の「サイエンスコミュニケーター副専攻」で学ぶ大学生のチームが、知創館にやってくる。大学の先生である桝太一さんの講座で、科学と社会をつなぐ人を育ててようとしている。その大学生たちが取り組んでいるのは、「京都賞を、どう伝えるか」という問いだ。京都賞は、毎年秋に、宝ヶ池の国際会館で授賞式が行われる。ノーベル賞に並ぶとも言われる国際的な賞で、授賞式の会場は、同志社中学のすぐ近くだ。世界の科学者が集まるその場所が、生徒たちの毎日のすぐ近くにあるというのも本当にロケーションが良い。
しかしながら、その賞のことを私たちはどれくらい知っているだろうか。すごい賞らしいというところで止まっている人も多いと思う。それをどうすれば人に届くように伝えられるかを大学生たちは本気で考えている。そこに同志社の中学生と高校生も加わえてもらえる企画だ。私がこの企画で面白いと思うのは、中学・高校・大学が、それぞれの授業で、それぞれのペースで学んでいるが、その三つが、「伝える」という一つの問いを前に、同じテーブルで学び議論する。”連携”という言葉いうのはたやすいが、実質を伴った形で実現したものは少ない。学年も校種も違う人たちが、同じことを一緒に考え、アイデアをシェアする機会はまさに今、期待される教育の一つであることはまちがいない。
「一歩踏み出して、自分も加わってみようと動くなんて自分にはまだまだ」と思っていたら、大事な機会を逃してしまうだろう。「あっ!」という何か直感が動いたら、学内のポスターからぜひ申し込んでほしい。誰かがやってくれるのを待つのではなく、まだよく分からないままに手を出してみる。みなさんのその一歩を、私はいつも見たいと思っているし、10/27知創館で、みなさんの活躍する姿を楽しみにしている。(技術科 沼田 和也)




