見えないものを見えるようにする ―大阪大学応用化学研究室を訪ねて ―

最先端のライフイメージング技術に触れ、学問のつながりと社会への貢献を体感する
2026年6月13日(土)午後、26名の中学生と大阪大学工学部応用化学研究室(吹田キャンパス)を訪問しました。菊地和也教授は、世界で注目を集めているケミカルバイオロジー(Chemical Bio;ogy)という分野の研究を進めておられます。
今回は、生命現象を可視化する「ライフイメージング」の最先端研究を体験しました。身近な例として、ブラックライト(紫外線)を使うことで目に見えない衣服の汚れを見ることができます。もし病原菌や異常細胞を光らせることができれば、より的確に検査対象や治療部分が明確になり有効な治療が行えることになります。これを実現しているのがライフイメージングです。生徒の皆さんは、大腸菌がブラックライトで鮮やかに光るのを顕微鏡で見ました。そして、特定のタンパク質を「印」として用いることで、ライフイメージングが病気の早期発見などの技術が医療に貢献していることを学びました。中学の理科では個別に学ぶ生物、化学、物理の各分野の知識を、大学の研究現場では一つに融合させて新たな価値を生み出していることを研究最前線の現場で知り、学ぶことができました。
菊地教授は、中学生にわかりやすいよう、物質がさまざまな色に見えるしくみや、発光と蛍光の違いを丁寧に説明してくださいました。また、大学院生の皆さんエタノール、酢酸、ジエチルエーテル、アセトンなどにナイルレッド (Nile Red)という化学物質を混合するとさまざまな色に光る様子を見せてくださったり、中学生にも同様の実験を体験させてくださいました。
MRIなどの本格的な実験装置や研究室の熱気に触れ、日々の学びが未来の社会を創る力に直結していることを実感する貴重な機会となりました。未知の問いに挑み続ける研究者の姿は、生徒たちの知的好奇心を強く刺激したようです。
生徒の感想:
「今回の大阪大学の見学で応用科学について学びました。応用科学で一番心に残ったことは蛍光にての仕組みです。例えば蛍光ペンなどでは光は黄色の光の物質だけを含まないような仕組みになって蛍光ぺんなどの身近なものに結びついていることに驚きました。」(1年 亀岡)
「細胞に印をつけるここができるなんてすごいなと思った。一万回に一回成功するだけで満足という考え方は大事だなと思うました。」(1年 小泉)






