卒業生に学ぶ「軽くて強い」素材の可能性 ―― 同志社大学構造工学研究室を訪ねて

炭素繊維が切り拓くインフラの未来と、探究心溢れるキャンパスでの出会い
2026年5月9日(土)午後、本校生徒30名が同志社大学京田辺キャンパスを訪れ、本校卒業生でもある小武内清貴教授の研究室で、最先端の構造工学と材料開発を体験しました。
最初、小武内さんはミーティングルームでのお話で、飛行機の翼や車のボディ、さらには義足にも使われる「炭素繊維(カーボンファイバー)」を含む素材(複合材料)の研究を中学生にわかりやすく紹介してくださいました。参加者の皆さんは、実際に素材に触れて、その軽さと強靭さに驚いていました。研究室の皆さんが作った炭素繊維をお土産にいただきました。
後半、実験施設に向かいました。実験試験機が凄まじい圧力をかけてアルミや鉄の棒を引きちぎる実験を目の当たりにし、科学の持つダイナミズムを肌で感じたようです。続いて、駆動力を伝えるV型ゴムベルトを使った無段変則機(CVT)の実験装置を実際に動かして、その動きに注目していました。
また、同志社大学フォーミュラプロジェクトに所属する大学生の方がレースに向けて自ら設計・製作しているフォーミュラカーも見ることができました。参加者の皆さんはその説明を聞きながら、一つの問いに没頭し、試行錯誤を繰り返して形にする探究の姿勢に強い憧れを抱いていました。
中学校で学ぶ知識がいかにして私たちの安全や未来のインフラを支えているのか。その「本物」との出会いは、今後、進路選択を迎えていく中学生にとって、自身の将来ビジョンを主体的に考えていく確かな一歩となりました。
(数学科 園田毅)
生徒の感想:
「今日の同志社大学構造工学研究室見学で一番驚いたのは炭素繊維です。炭素といえば二酸化炭素や燃えたあとにでるあまり活躍をするイメージがなかったけれど意外とみじかに飛行機などで活躍していることに驚きました。また、それに関して鉄などを引っ張って破壊する実験で鉄より炭素の方が丈夫であることに驚きました。」(1年 亀岡)
「僕はもともと、ロケットや飛行機、車などのボディや部品となる材料は金属や鉱石だけだというイメージが強かったですが、この学びプロジェクトを通じて炭素繊維という軽くて、高強度で、耐熱性もある万能な繊維が、それらの乗り物のボディや部品となる部分に使われていることを知り、どんなものでも使用できる条件がそろっている仕組みならば、使えるかもしれないというイメージが生まれました。」(1年 北)






