見えない光を操る

UVレジンクラフトと電子工作
私たちの生活は
「見えない光」に支えられています。「日焼けするのはなぜ?」「特定の光に当たると、なぜ光るの?」
そんな日常の素朴な問いから始まったこのプロジェクトでは、紫外線の性質を学びながら、UVレジンを用いたクラフト制作に挑みました。専門教室である「技術1教室」という空間で、生徒たちは自ら手を動かし、未知の現象を科学的に解き明かす「探究と創造」のプロセスに没入しました。
ある生徒は、紫外線からさらに赤外線通信の解析へと視野を広げ、目に見えない信号が世界共通の規格で制御されていることに深い驚きと感銘を受けました。これは、教科書上の知識が「社会のプラットフォーム」として機能していることを実感を伴って理解した瞬間であり、受動的な「生徒」から能動的な「探究者」へと変わる「没入(Immersion)」の姿そのものでありました。
生徒の感想を紹介します。
「赤外線を使っても、信号を送ったり受け取ったりできることができることが分かりました。どんな信号を送っているかを解析することも、それと同じ信号を送ることも自分たちが自由にできるということが分かりました。これをうまく活用すれば、安全にハッキングごっこができたり、リモコンなしで自分で自由に家電を動かしたりすることも出来、応用の範囲がとても広いようなので、探求したり、この技術をもっと日常に取り入れてみたいなと思えるプロジェクトでした。一個一個赤外線LEDの点滅を制御するのかと思えば、きちんと共通の規格があり、ArduinoIDEにもそれに対応したコードがあって、ここまできちんと統一されているのはすごいなと思いました。AIを活用することはとても難しいことだなと改めて感じました。」(3年 松田)
自既製品をただ消費するのではなく、その仕組みを「知る」ことで自らの手で世界を制御可能にする試みは、概念に縛られない「自由な主体」を確立する一歩となります。(技術科 沼田 和也)





