「みんなで決める」からはじまるリーダーシップ

全員が主役の5分間に至るまで
「春学期からずっと頑張ってきたんで、その集大成として、とてもいい結果だったと思います」
学園祭の1年生の発表を終えたばかりの生徒に感想を聞くと、そう返ってきました。1年A組は3つのダンスを踊りました。テーマは『無限大の可能性 〜全員が主役の Shining Stars〜』です。舞台の上の生徒たちを見ていて、目に力があると思いました。表情にも熱がありました。今日この日を迎えるまでに、いろいろなことがあったのだろうと思わせる顔です。それを越えてきた自信のようなものが、目の奥に見えた気がしました。
発表のあと、クラスをまとめてきたホームルーム委員の生徒たちにインタビューしますと、文化委員の生徒が「沈む時もあれば、浮く時もあった」と話されていました。沈んでいた時のことを尋ねると、次の様に教えてくれました。
「一応曲は決まったけど、多すぎるから減らすか、みたいな時があって。みんなどうするの、みたいな感じで、ちょっとばらけていた時はありました」
いろいろな意見が出たはずです。それをどう調整したのでしょうか?
「ホームルーム委員だからって、クラス全員を仕切るっていうか、これはこうしろ、みたいなんじゃなくて、ちゃんとみんなに意見を聞いて、投票をしたりして、決めることを一つひとつ作っていくのが大事やった」といいます。
曲の選び方にも、そのやり方が出ていました。人によって性格もタイプも違います。全部をオラオラ系のダンスにして女子全員に踊らせたら、絶対に嫌がる。だからバランスを考えて曲を選び、そのうえで一人ひとりに、どのダンスを踊りたいかを聞いていったそうです。もめたときにどうしたのかということも質問しました。すると、
「怒るよりは、みんながなんで嫌なのかを聞いた方がいい」とこたえてくれました。
なかなかそのようなことはできないのではないでしょうか?少なくとも筆者が中1のころを想像するに、そんなふうには考えられませんでした。
ここにいる中学1年の生徒たちは、まさに「みんなで決める」ことの意味を、体験を通じて探っていったのだと思いました。






