未来のためのAI倫理

責任と利便性
同志社中学校技術科では、未来社会に向けた学びの一環として、AIの倫理に関する特別授業を実施しました。講師は、メディア教育研究室 代表理事の今度珠美(いまど たまみ)氏をお迎えし、AIの可能性と課題、活用と責任にかかわるAIと倫理について、講義とワークショップしていただきました。
宿題とAIについて(生徒から)
・「状況によって使うべき時に使うのが良いと思う。自分の考えを述べるためのヒントにするとか、時間短縮のために使うなど。自分の考え、意見を大切にしつつ、AIも使う、両立させることが大切なのではないでしょうか。」
・「作文や論文など自分の意見を書くところでは使うべきではない。語彙などを調べたり難しい計算を日常の中でするときは使ってもいいと思う。」
授業での気づきとして(生徒から)
・「改めてAIを使うことのメリット、デメリットを学ぶことが出来ました。公平な判断を出来るくらいの知識を持つことが大切なのではないかと思いました。また、AIばかりに頼らず自分の意見を大切にしていこうと思いました。AIを使い、少しでも世の中が平和になればいいなと思いました。」
・「普段は触れることのないAIの授業で新鮮で楽しい授業でした。AIに頼りっぱなしにすることの怖さを改めて感じました。今日の授業を踏まえてこれからAIを使う時には自分の意見をしっかり持って参考程度に使っていこうと思いました。」
技術の授業内容では、重要な教育内容の一つであるデジタル・シティズンシップと、授業で獲得すべき資質の一つである技術を評価し判断できることに通じる有意義な特別授業でした。技術の受業は単なる技術的な知識の習得が目的ではありません。来るべき社会の変革を下支えするテクノロジーを適切に評価しわがものとするちからやマインドが核となっています。
今回の今度氏のAI倫理の授業は、未来を生きるための大切な学びの機会になりました。同志社中学校技術科では、これからも新しいテクノロジーに向き合い、自分たちの未来を主体的に考える力を育んでいきます。(技術科 沼田和也)



