中1数学、図形の学習では、手作り分度器「カクシリキ」で学内外の階段他、いろいろなモノを測った次の授業では、グループに分かれてテーマ別レポートを作成してもらっています。生徒の皆さんはiPadを使い、ロイロノートの共有ノート機能で作成、プレゼンを行い、提出しました。テーマは以下の9つです。
①「%(パーセント)」と「‰(パーミル)」
②飛行機の離陸時の上昇角度と通常飛行時の飛行角度
③角度、緯度・経度の単位
④木や山の高さを求める方法
⑤さまざまな施設の階段の角度
⑥北極星の高度と緯度の関係
⑦車いす用スロープ
⑧屋根の勾配、日本の「三寸勾配」
⑨斜め度合いを表す「傾き」または「三角比」
角度は私たちに身近なものであると同時に人の感覚とずれやすいものです。スキーゲレンデの傾斜が典型的です。ゲレンデは実際の角度よりかなり急に感じられます。私たちは目の前の坂を地表から100数十センチメートル離れている目から見ているので説明がつきますが、ゲレンデに限らず、感覚と実際がずれます。
中学生のグループ学習とプレゼンの様子を紹介します。
角度は私たちの生活の中でいろいろな表記で使われています。「度」「°」以外に坂の傾斜を表す道路標識には「%」、鉄道標識には「‰(パーミル)」が用いられています。
(写真左下は道路標識、写真右下は鉄道標識)
また、緯度・経度を「度」で表すことは全員が知っていましたが、1度より小さな量を表す単位(分、秒)は初めて知る方が多かったです。(写真は関西空港のゲート表示)
さらに和風建築では「三寸勾配」という屋根の傾斜を表す言葉もあります。(下図)