糸かけ曼荼羅を作ろう!
1学期終業式の翌日、2021年7月22日(木)、休日(祝日)の昼間に中学生の皆さんと「糸かけ曼荼羅」を作りました。糸かけ曼荼羅は、アートの一つですが、素数の性質を利用して作られていて数学と深い関係があります。元々は、シュタイナー学校(小学校)の教材として開発されたものだそうです。
サムネイルの写真は、参加者の方の完成作品です。7色の糸がきれいに張りめぐらされています。今回はオンライン開催で、中学生の皆さんは自宅からzoomで説明を聞いて、5色または7色の作品にチャレンジされました。
コツは、釘の場所を確認しながら、ひたすら集中してとりくむことです。(もちろん、失敗すればやり直せばよいです。)芸術的には、糸の色の選び方と、完成時に糸を板から浮かせるか浮かせないままにしておくかです。作品に個性が出て、雰囲気が変わります。
最初にも書きましたが、糸かけ曼荼羅は素数の性質を利用したデザインです。円周上に打った釘に素数ごとに数種類の色の糸をかけていくと神秘的で素敵な作品が出来上がります。
今回は、48本のピンに、まずシールに数字(0、5、10…)を書いて板に貼り、ピンに0から47まで番号をつけていきます。
0番のピンから順に、最初は23番目ごとに時計回りに糸をかけていきます。糸はどのピンとも重複することなく、糸を最初にかけたピンに戻ってきます。その後、19、17、13、11、7、5番目ごとに糸をかけていきます。同心円がだんだん大きくなっていきます。これらの数が素数であること(正確には、48とこれらの数の最大公約数が1であれば素数でなくてもよい、48とその数が「互いに素」であること)がポイントです。集中しないと糸をかける場所を間違えてしまいます。 色の選択、順序は自由です。黙ったまま、約1時間集中して、ひたすら糸をかけて完成します。
参加者の皆さんから、完成写真を送ってもらいました。ご覧になってください。
皆さんそれぞれ、世界に一つだけのオリジナル作品を完成させることができました!
※糸かけ曼荼羅の材料はもちろんご自身で作ることもできますし、作成元の日本糸曼荼羅協会他、Amazon、楽天市場等の通信販売で購入することも可能です。
日本糸曼荼羅協会URL:https://www.itomandala.com/
(数学科 園田)