京都市内の病院で理学療法士として働いておられる東佐登美(あずまさとみ)さんからお話を伺いました。
本校でのお話のためにスライドもたくさん作ってくださり、動画を交えてとてもわかりやすいお話でした。
病院で働く職業と言えば、多くの方はまず医師と看護師が思い浮かぶと思いますが、実際は何種類もの資格を持った方が働いておられます。その中の1つの職種が理学療法士です。
東さんは、中学生時代に父の病気を経験され、高校生のときに理学療法士になろうと思ったとのことです。
理学療法士とはどのような職業なのか、やさしく紹介された動画を見ました。一言で言うと「動作の専門家」ということで、以下のような方が治療・リハビリの対象になります。
1、運動機能が低下した人
2、メタボリックシンドローム、運動機能低下が予想される高齢者の予防対策
3、障がいのある子どもたちに対して
4、スポーツ分野でのパフォーマンス向上
5、福祉用具の設置のアドバイス
働く場所は病院だけではなく、老人ホーム、デイケアセンター、企業、動物セラピーなど多岐にわたります。JICA(国際協力機構)で海外協力隊のメンバーとして働いている方もおられます。業務も患者さんとの直接の対応ばかりでなく、治療プログラムの立案から3D動作解析などさまざまな分野があることを教えてくださいました。
やりがいとして、「ありがとう」をいっぱいもらえる仕事と話されました。
お話の後の質疑応答では、あるクラブに入っている生徒さんからその競技に上達するためのトレーニングについて尋ねられました。東さんは、15歳までは体を鍛える、作る時期なので、その競技に特化した練習をせず、全体を鍛える感じで練習してくださいと言われました。スポーツ競技の中で、水泳は全身を鍛えて肺も鍛えるのでオススメとのことでした。
中学生の皆さんに貴重なお話をありがとうございました。