1年生1学期中間確認テストに向けて、5/18木、19金放課後にテスト前質問会・自主勉強会を実施して、本日はオンラインで前日質問会を開催しました。
今回の内容は正負の数と本校独自の単元である「量と数」です。とくに後者はn進法が含まれていて、中学生の皆さんにとっては概念理解が少し難しく感じられる分野です。n進法を教えるために、授業ではグループ活動として、100個余のおはじきを実際に6進法、7進法で数えて学んでいます。おはじき6個が6進法では位が上がって「10」、それがさらに6セット集まって普段36個と数える個数が6進法では「100」になります。この経験を思い出して、n進法のしくみを復習しました。
正負の数は項をトランプカードの点数で捉えて、赤(マイナス)と黒(プラス)でイメージできるように考えて伝えています。黒6と赤4合わせて+2、黒5と赤5の合計はゼロということになります。また、ゲームの中に出てくる、隣の人のカードを取る動き(変化)を足し算(+ 足す)、隣の人に取られる動き(変化)を引き算(- 引く)と教員が定義して、得点の変化を数学の式で表していきます。
ゲーム内の、点数を表す符号としての+・-(プラス・マイナス)と、カードを取る・取られる動き(変化)を表す+・-(足す・引く)を(無意識でもいいのですが)区別できることが正負の数を理解する重要なポイントになります。逆に言えば、計算ルールを忘れたときは、トランプゲームを思い出してもらうことで、もう一度しくみをご自身で再構築できるようになります。しくみを再構築できることがいわゆる「できる」から「わかる」へ理解が発展した段階です。
n進法の理解のサポートとして動画を作ったり、復習の際にも大きなトランプカードを示したりして、数学が「暗記科目」にならないよう工夫を重ねていきます。
(数学科 園田毅)