新島論文発表会
とても素晴らしい発表、クリエティビティに満ちた論文
林さん「新島襄が残した未来へのメッセージ」
新島襄の脱国と彼の生涯における「人を信じる心」に焦点をあて、人生において人を信じることと自分を信じることの大切さを学び、同志社の精神を尊重する生き方へとつなげておられました。
塩尻さん「新島八重の強さを育んだものとは」
新島八重の強さの源を探求されていました。新島襄と共にキリスト教や教育に尽力した女性です。当時の社会を描きながら、自分らしく生きることが困難だった時代のなかでの八重さんのように自分の意志を貫くことの大切さを展開されておられました。
甲村 「同志を歩む先導者〜庭上の一寒梅から考えるもの〜」
新島襄が詠んだ漢詩「庭上の一寒梅」を取り上げ、その意味と新島の心情を考察し、さらに自分の身近な場面に置き換えて論を展開しておられました。これまでも何人もの方が「庭上の一寒梅」を論文に取り上げられましたが、甲村さんの独創性によって「庭上の一寒梅」解釈に新しい光を照らしました。
外部から評価者としてお招きした同志社高校の川江先生からは「三名とも自分のなかで問いをたてて、きちんと根拠を持って、それを結論付けるという、論文に必要なことをしっかりとなされているということはとても素晴らしい」という最高のコメントをいただきました。さらに川江先生からは、発表者一人ひとりに対して、質問やコメントをしていただき感謝しています。
生徒たちが表現した媒体は原稿用紙だけではありますが、さまざまな歴史的な事実を丁寧に集め、より深く思考し、個性やクリエティビティが発揮されていて、まさに「探究」の王道でした。それに加えて、発表会ではわかりやすいプレゼン資料、討論による集団的な学びの深まりは忘れられません。司会をつとめてくださった亀廣さん(昨年度の懸賞論文の受賞者)もたまらず議論の中にはいって討論される場面もあり、白熱した学びのひと時を楽しむことができました。(沼田)