松居友さんのミンダナオ子ども図書館のお話に感動
「当たり前の毎日があることに感謝したい」
松居友さんとのZOOMセッションが実現しました。ミンダナオ子ども図書館の設立から、現在のの取り組みまでお話をいただきました。とても時間が短くあっという間の2時間になりました。以下のプログラムで進行しました。
1 オープニング
動画「なぜここに日本人が」
ミンダナオ子ども図書館のロケーション:Purok 1-B, Kidapawan City, 9400 Cotabato, フィリピン
2 特別動画(当日のみの動画)もご用意いただいたのですが、時間が足りず実現しませんでした。また次回の時に。公式サイトの映像コーナーにたくさんの取材番組のアーカイブがあります。ご視聴ください。
3 ディスカッション
スピーカー(松居友さん)
参加者(同志社中学生徒、教員、保護者、ゲスト東京の学校の先生)
*2017年MLCの皆さんが同志社中学校にやってきた!ホストファミリー
*同志社小学校→文具などを寄付。 中学校→クリスマス献金(桜井先生よりお話)
4 感想質問・ひとこと交流
フィリピンの子どもたちの映像、過酷な状況にあっても生きてこうとする力強い気持ちと希望、松居さんのやさしい語りに、本当にあっという間に時間が過ぎていきました。今後も年に何回か定期的にZOOMセッションやコロナ後にはリアルな交流を継続していきたいと思っています。2017年にMCLのみなさんにお越しいただき、ホストファミリーとして交流させていただきましたが、その出会いがこうやって継続し繋がりの場を持てたことに感謝します。「紛争って何?」「食べ物は何が美味しい?」「お家は?」「どうやってお金を集めるの?」「私ができることは何だろう?クラウド?オンラインサロン?」いろいろな角度からZOOMセッションの場を持ちたいと思いました。
気づきノートにもたくさん書いてくださいました。この気づきノートは松居さんにも届けます。参加したみなさん、ぜひコメントを寄せてください。今日のあなたの気づきとその振り返りが、きっとちょっと先のあなたの未来に繋がっていると思っています。早速書いていただいた生徒のみなさんのコメントを貼付します。
「5 5 人種・宗教を隔たりなく仲良く愛し合っているところを見て感動しました。人種関係なく関わるということは、アメリカの黒人差別にもつながるのではないかなと思いました。その人の宗教を理解して受け入れる人達がとても優しい。家族がいなくて、ミンダオ図書館に来て初めて当たり前のことをできる。当たり前のことを出来ることがミンダオの人たちにとったら人生にないくらいの幸せなのだろう。なので私たちの当たり前の事をありがたく思って生きることをありがたく思いたいです。」(1年畝木さん)
「宗教の違いから、あいつはダメだというふうになりかねないのに、そういうものがなくて、モスクがないと可哀想という考えが出来るのはすごいと思いました。」(1年田中さん)
「海外や国内で、何か困ってる境遇の子供や人たちを助けたいと思うとき、何か協力したいと思うとき、まず一番大切なことはその人たちを助けてあげようと思うことではなく、同じ心の位置に立ち、友達になること。上から見るのではなく、同じ立場で接することが大切だと言うことがとても心に残った。それを実行されているからこそ宗教、民族、文化など様々な違いがあり、共存することが難しく思える関係でもいつも楽しく過ごし、互いを受け入れられることができたのだと思う。困っている人の力になりたいと考え、行動を起こすとき、無意識に助ける側が上であると思ってしまうことが多いのだと思う。しかし、それをしては状況が回復することはあっても心からの信頼や絆を築くことはできないのだと思う。」(3年高橋さん)
「今日の松居さんのお話を聞いて、とても良い学びになりました。私は国際社会の中でも子供達の教育や暮らしとかにすごく興味があったので今回の学びプロジェクトに参加したのですが、松居さんのお話を聞いて、私は知らないことだらけで、一度ミンダナオに行ってみたいなと思いました。もしいつか、ミンダナオに行ける機会があれば、現地の人たちや同じぐらいの子供たちとも仲良くなりたいなと思います。今、世界では民族や宗教の違いで紛争や武力戦争、内戦などが起きているけれどこのミンダナオ子ども図書館では、いろんな宗教や民族の人がともに暮らしています。だから、私はこのミンダナオ子ども図書館は違う宗教を持った人や考え方を持った人が一緒にいても協力すれば仲良くなれるし、より楽しい時間を過ごせるということを教えてくれるとてもいい場所だと思いました。みんなが家族のように仲良くて協力して生活している姿を見て羨ましいなとも思ったし、もっとミンダナオの人たちと交流してみたいなと思いました。松居さんがおっしゃっていたように、国境というのはなくて人間が勝手に作った物だということは本当にそうだと思うし、とても印象に残っています。今日のお話は松居さんから沢山学んだことがあったし、もっとミンダナオの子供たちからもから学ぶことは沢山あると思うので是非色んなことを知りたいなと思いました。そして、私も自分の住んでいる京都のことも知ってもらいたいと思いました。何より、ミンダナオの人たちは身の回りの全てに感謝の気持ちを持っていたので、私にとっては当たり前かもしれないけれど、その当たり前の毎日があることに感謝したいなと思いました。」(1年 岩崎さん)
「孤児施設に行った。フィリピンは日本の隣国なのに全く知らなかった。バナナの種類、アポ山、14個の部族、一緒に生きれる喜び、食料、学校など。戦争→山家プランテーションになった→もっと奥の山… 家族崩壊、殺された人たちが一緒に住んでいるミンダナオ子供図書館。200人ぐらいの子供が学校に行っている。みんなの音はイスラム毎年戦争。僕たちが子供を助けに行った→難民の行列→軍事演習で笑顔がない→読み聞かせで笑顔も出る→怪我で助けたい→どこのNGO? →入ってない→無理→作ろう! →半年で作った(よくわかんなかったけど…) →病気→薬、手術できない→いろいろ学んだ。朝危険地帯→読み聞かせ→子供の笑顔思い出すと忘れられない→自分死んでもいいや!聞かせて喜ぶ。自分で物語を作っていく。字読めないから。宗教が違っても自分たちは1つの家族と言う認識。ある不登校の子供。自分の周りに壁を作っていた→みんなが壁を壊す。→泣いて喜ぶ→図書館が自分の家だと言ってくれた→学校に行った。日本では自殺率が高かった時があった。。なんで死ぬ? あんな豊かな国→孤独で死ぬ→ ミンダナオは1人でも必ず近くに誰かが来てくれる。みんなで楽しくやりたい!洗濯機×井戸の水で手洗いなぜ?そのほうが楽しい。なぜ戦争? →下→武器→難民、水が汚れる。他の人が戦争で儲けた。子供がかわいそう。日本大丈夫?隣の国と仲良く。聖書にも書いてある「隣人を自分のように愛しなさい。」福島を1番助けたのは台湾。隣が困ってんのに放って置けない→友達心が通じることを大切。最初はアイヌのおばあさん。食べ物は皆神様。神神の国に送る→また来てねと言うメッセージ。国境を越えて。国境は人間が作ったもの。違うことの何が悪い?みんな違ってみんないい。みんなで一緒。何を失った?どう取り戻す?実体験。あるクリスチャンの方がイスラムの子達のお祈りする場所がない。かわいそう。だからマスクを作ってあげようと言うことでモスクを作った。また、クリスチャンの子がイスラムは豚肉を食べないから豚肉はやめようネタがクリスチャンの何を失った?どう取り戻す?実体験。あるクリスチャンの方がイスラムの子達のお祈りする場所がない。かわいそう。だからマスクを作ってあげようと言うことでモスクを作った。また、クリスチャンの子がイスラムは豚肉を食べないから豚肉はやめようネタがイスラム横が豚の丸焼き、机を離せば大丈夫。行ったら1友達になるに何ができる?これをしてあげなくちゃ!!。」(1年田中さん)
今回学プロでは、保護者の方も参加してくださり、チャットでコメントもいただきました。
「先生のお話、とても勉強になりました。また授業でもっと沢山の生徒にも聞いてもらいたい内容でした。授業で交流ぜひしてください!ありがとうございました。同志社中学 保護者」
中学になったら、放課後や土日、ぜひ学びプロジェクトに参加してください。企画は教職員の「こんなことやりたい」企画に対して、「この指とまれ」方式で集まる有志の集まりで、その集まるみんなはまさにその時しか実現しないメンバーで文字通り「一期一会」。だからディスカッションは、立場を超えてフラットに何でも話が出てきて、他者の発言に刺激され学び合うひととき。最近では、生徒の方からコンテンツの希望が出てきたり、授業のような予定調和的な課題ではなく本物の地域課題にアプローチする本気のプロジェクトも動いています。学びや勉強は自分のためにするだけのものでしかなかったらそれはとても寂しい。自分の学びが他の誰かと繋がっていて、誰かを幸せにできると感じられる時、自分の底から力強い何かが湧いてくるように思います。ちなみに今回のオンラインZOOMセッションは、東京の学校の先生も一緒に入っていました。近々、他校の生徒のみなさんと本物の社会課題についてディスカッションしたり学びあったりできる場が設定できたらいいなと思っています。国境や学校の垣根を超えて、素敵な人たちとたくさん出会うことができるような学びプロジェクト、中学に入学したらぜひ一緒に作っていきましょう。
今日、松居さんが何気なくおっしゃっていたことが浮かんできました。「MCLの子どもたちは『私が少しでもいい仕事について弟や妹が学校に行けるように頑張りたい』と持っている。だから結構頑張りますね」という子どもたちの様子のお話です。MCLの子どもたちの気持ちがとても伝わりましたし、そこに共に携わっておられる松居さんの気持ちにも共感しました。「なぜ勉強するのか」「なぜ学ぶのか」その問いに少し近づけた気がしました。(沼田)