「誰かのために役に立てて嬉しかった!」
3Dプリンター体験講座で学びを生徒同士で分かち合う体験
3Dプリンターの創作活動に熱心な3人(渡邊さん、阪口さん、中西さん)を招いて、3Dプリンター体験講座を行った。この3人は、休み時間や放課後に自主的な創作活動に取り組んでいる。「取り組む」というより、「趣味」、「好きだから遊んでいる」という表現の方がピッタリくる様子だ。3Dプリンターは自分で組み立て最初の起動をやってみたことがない人にはわからないと思うが、ちゃんと動くにはそれなりに「コツ」や試行錯誤がいるし、安定した創作活動をするには、3Dプリンターの環境のことも多少は考えてあげないと反ってしまうことがあるのだ。この3名はそういったことは当然のように3Dプリンターを我がものとしているし、「こんなもの作りたい」というイメージを聞けば、すぐに効率良い手順が頭に描ける状態にある。これ以上の講師要件を持った生徒は他にいない。
<<参加者の声>>
「激ムズだと思ったけど、図工とか考える時と一緒だと思った。また今度昼休みとかにやってみたいです。」(1年)
「人がちょっと少なかったけど、その分3Dプリンターを独り占めすることができました!よかったよかったー!自分が作ったプラモデルは、何と制作時間が1日ちょっとというものすごい時間がかかると知り驚きました。三年生の先輩がずっと付き添ってくれたので、自分が何か分からないことがあった時も気軽に聞けました。面白かったです!^∀^」(1年)
「薄くて小さいものだったら短時間で完成するので便利だと思いました。自分の考えたものを形にできる点も便利だと思います。とても楽しかったです。」(1年)
<<講師を終えての感想>>
「教えられる側の立場になったことはありますが、教える側になった経験は少ないので、勉強になりました。僕が教えていた人も満足なようで、よかったです。」(3年)
「僕は実は学びプロジェクトに参加したことがありませんでした。なのに自分で参加する前に講師として参加したことに驚き、それと同時にとても嬉しくもありました。受講してくれた子達もとてもいい子たちで、自分で教えていてとても楽しかったです。
自分がいつも遊び感覚でやっていたことが知らぬうちに誰かのために役に立てて嬉しかったです。」(3年)
親切丁寧な製作補助といい、わかりやすい例えを用いた説明の仕方といい、その辺の教員より優れていると思った。それぞれの生徒たちの学びが、他者のために、みんなのための学びへと伝承・転化される様子が、目の前で行われていて感動した。同志社中学の学びプロジェクトは、ひとりの学びがみんなの学びになっていき、学びを真ん中にゆるくつながり合う空間なのだ。(沼田)