言葉が実感に変わる探究の旅

長崎で感じた「地域の魅力」を映像で創造する
長崎県にて「地域の魅力を映像にしよう!〜撮り旅〜」プロジェクトを開催! 同志社中学校の学生が制作した地域のPR映像が完成
これは、テレビCMや映画を数多く手がけ日本の代表的な映像づくりをされている株式会社AOI Pro.のサイトに掲載された記事です。
同志社中学校では、すでに『探究の旅』という学びの研修旅行をたくさん作ってきていますが、その中の一つに長崎県における「地域の魅力を映像にしよう!〜撮り旅〜」という企画がありました。今回参加した12名は、企画から取材交渉、撮影、編集までを一貫してサポートしていただきました。生徒たちは、国宝・大浦天主堂、日本三大夜景の稲佐山、歴史を刻む眼鏡橋や出島、軍艦島を巡るなかで、生徒たちは単なる観光客ではなく、映像制作者として街と向き合ってきました。サイトで掲載されている生徒たちの気づきからは、“知識”が“実感”に変わっていく手応えがにじんでいます。
近年、「記号接地」的な学びという視点が話題になっていますが、「地域の魅力」という抽象的な記号が、生徒自身の感性で選んだ構図に沿ってカメラを構え、映像を編集することを通じて、学びが身体化されているように感じます。生徒の言葉には、現地の方々との出会いを通じて、生徒が感じた何か、それは生徒自身でしか表現することのできないものが詰まっています。
旅とは単なる移動ではなく、現地に足を運び、目で見て、耳で聞き、手を動かすことで、身体に知識をインストールし、”私”でしか表現することのできないものが宿るように思うのです。今回の長崎での経験は、まさに私自身との対話を通した探究であり、この企画は「探究の旅」と呼ぶにふさわしいものではなかったかと思います。(技術科 沼田 和也)
