2025年10月25日(土)午後、中学生4名の皆さんと名古屋大学へ行ってきました。

まず、「2008ノーベル賞記念室」の展示を見ました。2008年、名古屋大学に関連した方たちが2つのノーベル賞を同時に受賞されたことを記念して作られた空間です。
大学院生命農学研究科助教飯田敦夫さんがノーベル賞につながった2つの研究を紹介してくださいました。

1つは、下村脩さん(元名古屋大学助教授)が受賞されたノーベル化学賞です。1962年、緑色に光るオワンクラゲから緑色蛍光タンパク質(GFP(Green Fluorescent Protein)を発見、取り出すことに成功したことでノーベル化学賞を受賞されました。21世紀以降、研究対象の生物にGFPを入れて、生きたまま必要な場所や細胞の状態を観察できる「ライフ・イメージング」という技術に広く利用されるようになりました。バイオテクノロジーという学問分野になります。
もう1つは、ノーベル物理学賞はシカゴ大学名誉教授の南部陽一郎さんと高エネルギー加速器研究機構名誉教授の小林誠さん,京都大学名誉教授の益川敏英さんの3人が、素粒子の理論研究でノーベル賞を受賞されました。小林誠さんと益川敏英さんが名古屋大学のご出身です。20世紀前半、物質を構成する最小単位が原子核に存在する陽子と中性子、そしてその周りを運動する電子とされていました。(今でも中高生はここまでしか学習しません。)しかし、1960年代に陽子や中性子がさらに小さなクォークと呼ばれる粒子できていることが議論され始め、小林さんと益川さんが1973年に発表した論文「小林・益川理論」で、クォークは6種類あることを初めて提唱されました。6種類のクォークは、その後約20年かかって全て発見され、提唱の元になる理論を作った南部さんが揃って受賞されたのです。
*上記の説明は、かなり省略して書いています。正確に詳しく知りたい方は、ぜひご自身で調べてみてください。

その後、飯田さんの研究室に移動して、名古屋大学のご紹介と研究のお話を聞きました。ゼブラフィッシュの血管を緑色蛍光タンパク質で緑にして、生まれたばかりの稚魚の血管に赤血球が流れ出す瞬間を記録した映像を見せていただきました。次に、実験対象として飼育されているゼブラフィッシュとデンキウナギの水槽がある部屋を見せてくださいました。参加者の皆さんに電極を持たせてもらい、水槽の中に入れて、デンキウナギが水槽の中で発電するのを体験させてくださいました。最後に、大学生の皆さんがおられる研究室も見せていただきました。

以下に、参加者のコメントをご紹介します。
「名古屋大学の中に入るのは初めてで、最初はとても緊張していたけど、いつも見られないところが見られてよかったです。私たちが想像していたよりもずっとずっと興味深い場所でした。研究室は魚の水槽がいくつもあり、それぞれに暗号のような長い文字が書いてありました。最初は何が書かれているのかわからなかったけど、教授が一つずつ丁寧に説明してくれました。教授は魚の珍しいところ、デンキウナギの発電能力を調べている方で、研究室には1メートル越えのデンキウナギやこれから研究に使う魚の水槽がいくつもあってすごかったです。」
キャンパスの移動中、「ニュートンのリンゴの木」も見ました。
名古屋大学の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。
(数学科 園田毅)




