学内から見る比叡山は、借景として見る円通寺からとほぼ同じ角度で、心休まる美しい形状をしています。日々、そんな比叡山を見ながら学校生活を送る子どもたちは、きっと知らず知らずのうちに自然景観に関する感性が鍛えられることでしょう。
さて、この比叡山はなぜ「山」なのでしょうか? 今から7800万年前の中生代白亜紀の末、地下深くからマグマが上昇してきました。そのため、周囲の1億5千万年前頃の泥や砂の岩石が「やけど」し、固く緻密なホルンフェルスという岩石に変わりました(ちょうど比叡山と大文字山の間がマグマが固まった花こう岩です)。このホルンフェルスという岩石は、周囲の岩石よりも雨・風などの風化作用にも強く、削られにくいという特徴があります。つまり、比叡山と大文字山は、周囲の岩石との風化による影響の違いにより、結果的に「山」になった訳です。ですから比叡山が噴火することはありません。 (右の写真の黒い岩石が比叡山を作るホルンフェルスです)
We are very lucky that can see Mt. Hiei from the school.
Do you know why this mountain was formed? About 78 million years ago, magma rose from the ground beneath Kyoto and formed the mountain. Wind and rain swept away the sides of it to make it the shape it is. (The black stone in the photo is from Mt. Hiei)