「建築を学ぶ」とは空間と出会い直すこと

2年探究の授業開始
2年生の探究では、五感を使った活動をとりいれながら探究するスタイルをとっています。本校の核心的な自由研究での、各生徒のプロジェクトに活かせるような学びを提供としています。「建築」をテーマに据え、言葉だけでなく、人々との対話を通して本質を探ったり、模型というかたちで思考を外化し、発表するという研究の作法に触れていきます。建築そのものを学ぶだけでなく、そのプロセス自体を経験することもこの授業のもう一つの目的です。
同志社中学校では、過去にたくさんの生徒達が建築をテーマに自由研究を行っています。
・旅で出会いたい建築として佐伯さんは、白川郷を訪問し現地の方々との交流を経て、建築と地域と人々の思いをカットモデルという手法で表現されました。
・安藤忠雄と光では、村松さんの「光」に対する問いを深め、教会建築の模型を作られました。
・もしも2020年の時代にサザエさんの番組を立ち上げるならどんな家屋にする?では、冨澤さんのオリジナリティあふれるアプローチで、当時の日本のテレビ文化の中で親しまれる日本家屋イメージを建築の視点から分析したものでした。
建築を学ぶにあたり、空間と出会い直しのため、本校の校舎のスケッチを思い思いの視点で書いてもらいました。かく力はものづくりの基本要素です。大事なことはスケッチがうまいかどうかではありません。その奥にあるものが大切なのです。物理的な把握だけではなく、見える物の向こう側、建築家が空間に込めた思いを感じとるセンス、すなち、時を越えて先人たちが空間に込めた問いを感じとること、ではないでしょうか?まさにその「観察眼」のようなものを豊かに育んでいくかだと思うのです。
授業の冒頭では、「建築とは何か」、「人類は最初、どのような空間で暮らしていたのか」と問いかけました。思考を、洞窟という与えられた空間にタイムスリップさせて、人間が「どのように空間と関係を結び直してきたか」をなぞってみることで、今見えている建築に新しい意味を見つけるかもしれません。次の建築を想像することができるかもしれません。そんな建築との出会い直しは、まずは手を動かしてスケッチすることから始まります。(技術科 沼田 和也)
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