ブリッジ・コンテスト2026

3,100倍超の荷重に耐える?!
「なんでこんなに持ちこたえるん?!」
とは、強度試験をしている生徒のつぶやきです。そのようなつぶやきがでてくるもの理由があります。
なぜなら、橋の材料にしているバルザ材はとても弱くて軽いからです。片手の2,3本の指で力なくとも折ることができるからです。そんな弱い材料をトラス構造にするだけで、とても強くなるからです。自分の重さが仮に2グラムだったとします。その2グラムの橋が、1リットルの水ボトルを持つことができたなら、それは自重の500倍の重さに耐えることに他ならないからです。
生徒たちは、トラス構造を調べて自分なりの工夫を加えながら設計を進めます。今年のある作品は、部材の配置が整理され、接合部も丁寧に作られていました。曲線を取り入れた下弦材も含め、力の流れを意識した構成になっていました。写真にある橋模型は3.52グラムでしたが、その橋は11キロの載荷に耐えることができました。およそ3,100倍の荷重に相当します。
圧縮と引張がバランスを取りながら力を分担することで、一本では弱い部材も全体として強くなる。教科書で学ぶ内容が、実際の手応えとして理解された瞬間だったと思います。ブリッジ・コンテストは、強度を競う行事であると同時に、構造を自分の手で確かめる機会でもあります。材料の性質や力のかかり方を実感することが、理解を確かなものにしていきます。軽い木材から始まった学びは、やがて社会のさまざまな構造を考える基礎へとつながっていくはずです。(技術科 沼田 和也)





