音をつくるという奥深さを研究した梅原さん

見えないものづくりへの挑戦
梅原さんの自由研究で印象的だったのは、「音が人の気持ちを変える力」についてです。雰囲気に合わせた音を選ぶことで、見る人の感じ方は大きく変わります。
怖い場面には不安を誘う音を、楽しい場面には軽やかな音を重ねる。
そうした工夫によって、同じ映像でもまったく異なる印象をつくることができるということがよくわかりました。
梅原さんは、今回の研究を通して「音楽は誰でも作ることができ、人の心を動かす力を持っている」と感じたと語っています。さらに、一つの音だけではなく、複数の音を組み合わせることで作品が生まれ、組み合わせる映像によっても雰囲気や受け取る人の気持ちが変わることに気づいたそうです。
梅原さんは最後にこう話されました。
「組み合わせる映像によっても雰囲気や見る人の心は変わる。 音楽や音は可能性が溢れている! 将来私は音楽の可能性を広げていきたい。」
この気づきは、とても力強くて感動しました。
音は目に見えません。しかし、その組み合わせによって空気感をつくり、物語の印象を変え、人の感情を動かします。梅原さんは、音を「再現するもの」としてではなく、「雰囲気を設計するもの」として捉え直したことに奥深さがあるなと思います。SNSで見かけた「音作り界隈」という身近な興味から出発し、自分で音を集め、試し、組み合わせ、納得のいく形を探っていきました。そのプロセスそのものに、梅原さんならではのオリジナリティが宿っています。
身近な「好き」から始まり、そこから世界の見え方が変わっていく。梅原さんの研究に、自由研究の本来の姿を見た気がしました。(技術科 沼田 和也)





