数学で実験「K阪切符の謎を追え!!」
数学で実験「K阪切符の謎を追え!!」
n進法の応用として、電車の切符に2進法が使われている例をみることにしました。電車の切符の裏面(黒い面)には、2進法のバーコードが1列に刻まれており、さまざまな情報が書きこまれています。最初の授業は実験です。面白授業/バーコード
約30枚(約20種類)の電車の切符を準備し、1班(4人)ごとに3枚の切符を渡します。切符の裏面に携帯カイロの粉をかけると、砂鉄によって裏面にバーコードが浮き出てきます。2進法で書かれているバーコードを読み取り、それを10進法に直します。1枚の切符だけでは、すぐ読み取れるのは「月日」(5月6日は「506」と書いてあります)だけなのですが、複数枚の切符を比べることによって、「駅名」(出町柳駅は「12」です)「金額」「往復料金」「子ども料金」(を表している部分)を知ることができます。 面白授業/バーコードの秘密 次の時間、実験の感想や疑問をもとに授業をすすめます。「なぜコンピューターでは2進法が使われるのか?」「なぜバーコードは『|』で数を表しているのか?」などの疑問から、子どもたちは、実際に2進法が社会で使われていること、機械で情報を読み取るには2進法がすぐれていることなどを学びました。 この授業は、銀林浩監修「算数・数学なっとく事典」(国土社)を参考にしております。ちなみに、この実験の「原資」(?)は1万円ほどかかりました。 お家でも簡単に実験できます。 ぜひ、試してみてください。
生徒の感想より
- 前から切符は不思議で、私は表の文字を機械が読み取るのだと思ったけど、裏の茶色の部分に秘密が隠れていたと知って驚いた。
- 『切符はどんなふうに子どもと大人をわけてるんかなあ?』って思ってたし、鉄に反応するのは知ってたけど、実際やってみて初めてわかったことばかりで勉強になった。
- キップの裏にカイロの中身をかけると、字がでてきたのにはびっくりした。なんの意味もないような字が色々なことを表しているなんてさらにびっくりした。棒のような字が1で2進法だったなんてすごくびっくりした。
- 切符の裏に、こんな線のようなものがあるなんて知らなかった。数学で習わなかったら一生知らなかったかもしれない。
- どれも最初が『||』で、最後は『|』になってるのも不思議です。…おくそく(憶測)して考えるのは楽しかったです。
- 切符の裏に書いてある線が実は数字だったなんて知らなかった。…なんでいちいち、線でかくのかなと思った。
バーコードについて詳しく知りたいときには、こんなサイトがあります。