電気工作で防災教育実践
地に足がついた学びが想像力につながる
エネルギー転換×防災教育というテーマで授業が展開しています。製作している防災ラジオは、電源が共有されないシーンにおいても、手回し発電やソーラーパネルを使って、ラジオを聴くことができます。さらにLEDライトもついています。「防災ラジオ」の製作を中心に、防災を想像し、インフラを学び場面に基づいた対処を考える授業となります。今や、インターネットで文字や動画でそのたぐいの内容はでていますが、学びという観点からみれば、足が地についていない事柄を覚えるだけになってしまいがちです。手を動かしながら学んだ防災の知識こそ大切であると考え、ラジオを組み立てているのです。
組み立ての過程では、小さな電子部品を一つ一つ丁寧にはんだ付けし、正確に回路を組み立てる技術が求められます。複雑な電子回路であってもやることは同じで、ひとつひとつ丁寧に組み込んでいくだけなのです。このように、頭と手を動かして体感することで、机上の知識だけでは得られない深い学びがあります。自分で作り上げた達成感、災害時に役立つものを作れたという自信は「やればできる!」という自信を育みます。(技術科 沼田 和也)