岩倉校地にある校舎群で象徴的な建造物といえばやはりチャペルのある宿志館でしょうか。いろいろ特徴のある建物ですが今回は「屋根の傾斜」に注目してみましょう。
写真のように屋根の傾斜は緩やかで、この勾配を「三寸勾配」といいます。横に十寸、縦に三寸の割合なのでこう呼ばれます(寸は昔の単位で約3cm)。
設計者は、さまざまな屋根勾配の中から、京都の街並みに合うこの勾配を選んだそうです。
さて、この場から少し北に進めて比叡山を見てみましょう。何と比叡山の形もほぼ「三寸勾配」なのです。まるで校舎と比叡山がコラボレーションしているようです。校内を歩いているときに是非注目してみてください。
The triangular shape, used for the roofs of many buildings on our campus is called “Sansunkoubai”. The proportions for this are based on a horizontal measurement of 10sun and vertical measurement of 3sun, (1 “sun” equals about 3cm). This shape is often used for buildings in Kyoto. If you compare this to the shape of Mt. Hiei, which can be seen from our campus, you will see that the shape is very similar. It is as if the school buildings are collaborating with Mt. Hiei.