2024年1月より、数学アプリ「GeoGebra6(Classic 6バージョン)」の「検定」を始めました。毎回30-40 分間の講座を5回シリーズで6級から1級へ、そしてMaster取得まで予定しています。
GeoGebraの優れているところは手書きでは時間がかかるような複雑な図形やグラフを簡単にかつ正確に描くことができ(立体も!)、さらにいろんな条件に応じて動かすことができることです。
1/29mon.放課後、3回目を実施しました。iPadを持ってピタゴラス教室(数学1)に集まった皆さんと、前回のGeoGebraの内容を確認します。今回は、「幾何」(図形)の発展です。
4級検定のゴールは、
「幾何」画面で、さまざまな機能を使って、三角形の内心を描く
です。タブレット内のアプリ「GeoGebra Classic」を利用します。お家のPCでもやってみようという方は「全機能統合版・Classic 6」がおすすめです。
三角形には5つの「心」があります。「外心」、「内心」、「重心」、「垂心」、「傍心」です。いずれも、ある条件で3本の線を引くと1点に交わるというおもしろい性質があるのです。(三角形はとても不思議な性質をいくつも持っています。)GeoGebraで内心を描くのが1番多くのスキルが必要なので、4級の課題としています。
一般的な三角形を描く、「角の二等分線」を引く(2通りの書き方あり)、プロパティで不要な直線を「白」(透明)または「オブジェクトの表示」のチェックを外して非表示にする、内心を指定する(「2つのオブジェクトの交点」機能)、内心から各辺へ「垂線」を引き、「垂線の足」を見つけて半径ID=IE=IF(「線分」)を描く、長さを表示して等しいことを確認してから内接円を描く。
最後に、作成物を、デバイスやクラウドにデータ(拡張子「ggb」)で保存しました。
皆さん、30分で見事課題をクリアされました。
次回(3級 2/1thu.)のテーマは、「数式処理(CAS)機能を使う」です。普通の四則演算から素因数分解、GCD(最大公約数)&LCM(最小公倍数)の計算、中3で学ぶ展開・因数分解も解くことができます。テキストボックスも作れます。お楽しみに!
(数学科 園田毅)