国際交流 慶煕中学交流 Day4-2
「一生懸命説明しようとしてくれていてとても嬉しかった」
国際交流で得られるものは、語学以外にもたくさんある。語学を学ぶ上での土台になるような本物の体験、それも人と人とのふれあいの中で気持ちを感じるようなことではないだろうか。外国語であるがゆえにバーバル以外の部分を感受するセンサーが研ぎ澄まされ、国や言葉といった属性をはぎ取ったその人を分かり合おうとする。そして何より、「外国に友達がいる」という変えようのない事実は、自分の目の急に広がってくる世界を実感する。生徒たちの感想に触れて感じたことだ。移動を省けばたった二日間を学校や市街地で過ごしただけにすぎない行程だ。しかし、二日以上のたくさんの学びを得る研修ではなかったか。
———参加された生徒の感想・気づきノートより———–
*「私は、この韓国ツアーでたくさんの事を学びました。韓国に行く前は、韓国語もあまり話せないし人見知りでうまくやれるかとても不安でした。しかも、男子校と聞いてもっと不安になりました。初日に韓国の生徒と会う時はとても緊張していました。しかし、韓国の生徒はみんなとても優しくてたくさん話しかけてくれました。とても嬉しかったです。2日目はキョンヒ中学校に行きました。キョンヒ中学校でバディの子と一緒に体育と数学の授業を受けました。何を言ってるのかよくわからなかったですが、バディの子が優しく教えてくれて楽しく授業を受けることができました。そして、初めて学食に行きました。とても美味しかったです。2日目はホームステイだったので、とても緊張していました。しかし家族の方がとても暖かく受け入れてくれてとても嬉しかったです。私がサムギョプサルを食べたいと言っていたので、サムギョプサルを食べに連れてってくれました。食べている時にたくさん話しかけてくれてとても楽しく食事ができました。街もとても賑やかで楽しかったです。3日目は韓国の生徒が観光案内してくれました。景福宮、仁寺洞、ハイカーグラウンド、明洞、南山タワーに行きました。韓国の生徒達は一生懸命説明しようとしてくれていてとても嬉しかったです。お別れの時とても悲しかったです。お別れの挨拶をしたくないほど、まだ韓国にいたかったです。4日目の帰る時、韓国の生徒達が見送りに来てくれました。とても嬉しくて感動しました。余計にお別れするのが悲しくなりました。韓国で韓国の文化に触れたり、たくさん交流できてとても充実した4日間でした。今度韓国の生徒が日本に来るのでその時はたくさんお話ししたり、いろんなところを一緒に回りたいです。ありがとうございました!」(YASUDA)
*「僕はこの国際交流で、普通の旅行ではおそらく経験出来ない様な、良い経験をたくさんする事が出来ました。
出発前、僕は今回の国際交流を、旅行に行くぐらいにしか思っていませんでした。しかし、実際に行ってみると、旅行感覚でいたことが、とても恥ずかしくなるほど、キョンヒ中学校の先生方や生徒の皆さん、ホームステイ先のご家族が、念入りに準備してくださって、あたたかく迎え入れてくださいました。
韓国初日は、まず、商店街で軽く食べ歩きしました。その時食べたヤンニョムチキンが、本当に美味しかったです。その後、キョンヒ中学校の皆さんとお互いに自己紹介をしました。
二日目は、キョンヒ中学校の校舎を回った後、実際に授業を受けました。キョンヒ中学校の校舎は道に迷ってしまうくらい広大でした。見学した授業の中では、砕いた綺麗な貝殻をくみ合わせて絵を描いていく、貝細工を作る授業とミニ四駆という玩具を使った授業が、面白そうでした。また、パソコンの体験授業では、日本のようにアルファベットで国の言葉を打つのではなく、ハングル用の運指があったので驚きました。
学校の後、ホームステイ先の子たちと一緒にロッテワールドに行きました。面白くてスリルのあるアトラクションに時間いっぱいまで乗って、皆んなとさらに仲良くなれました。ホームステイ先のアポジとオモニとは、翻訳アプリを通してでしか話せませんでしたが、とても明るく優しい方々ということが伝わってきました。
三日目は、ソウルの名所を観光し、最後のNソウルタワーでは全員で記念写真を撮りました。夜になり、キョンヒ中学校の皆さんと別れる際、沼田先生が自身の体験を踏まえ、人は言葉ではなく心で通じ合うと語られたのが、印象深く残っています。
帰国の日、キョンヒ中学校の皆さんが仁川空港まで見送りに来てくれました。今度はキョンヒ中学校の皆さんが日本に来てくれるという説明がありましたが、それでも別れが寂しくなりました。
僕は、英検取得のため英語を頑張っていますが、韓国語も少し覚えたいと思いました。
そして、今度は韓国のキョンヒ中学校の皆さんを、あたたかく歓迎したいです。」(MATSUO)