やってみなければわからない本物の価値
自分だけのバター
何事もやってみてはじめてわかることがある。やってみなければ実感が体に宿らないのだ。3年生の吉岡さんは、家にあるものを使って自分でバターを作るという研究をやっている。
「牛乳を振るだけでバターになるって本当なのか?」
最初の出発点は誰でも疑問に思うことかもしれない。しかしこれを本当にやってみるか否かが、大きな分かれ目になる。吉岡さんは違った。本当にやってみたのだ。詳しくは彼女の論文をみてほしい。
https://jhs.js.doshisha.ac.jp/wp-content/uploads/2023/02/35bdc9966ce9dd951084faba30b89620.pdf)
スライド(https://jhs.js.doshisha.ac.jp/wp-content/uploads/2023/02/b1455a09722f353a91bb7fc65396b382.pdf)
すでに世の中では、バターを商品化している会社は多い。しかし先行する会社の製品の品質と価格はすごいことに気づく。より安価でより上質な商品を国民にとどけるというコンセプトでは、素人では到底かなわないことに気づく。バターづくりや生産者のストーリー性や、ビーナッツやキャビアなどの組み合わせで付加価値をだしていくのか、マーガリンも脇に置きながらいかにビジネス展開を描くのか。次々と考えなければならないことが頭に浮かんでくる。回転しだした頭は止まらない。
自由研究は実際にやりだすと本当に面白い。形式的な「探究活動」が多い中、本校の自由研究の中に本物の探究がある。(沼田)