同志社大学の研究者にお話を聞くシリーズ
「心理学を学べば人の心は読めるのか?」
9/9木夕方(18時30分-19時30分)、同志社大学免許資格課程センター准教授田中希穂さんのお話を伺いました。田中さんは本校卒業生が教育実習にとりくむ際、大学側のご担当をされておられ、大学では教育心理学、動機づけをキーワードにご専門の研究をされておられます。今回、中学生の皆さんへ大学での研究内容を優しく教えてくださいました。
「心理学」と聞いて、中学生でなくても多くの方が最初に思い浮かぶのは「心理テスト」や「〇〇占い」ではないでしょうか。田中さんはまず、実際に心理テスト、血液型占いを紹介されて、「これらの『答え』は、ほんとうに当たっていると思いますか?」と問いかけられました。日本で生活されるかなり多くの皆さんは「血液型と性格」を話題にされた経験がおありだと思います。ところが、海外のある国では、ほとんどの人々がB型であることを紹介され、「その国で血液型占いはありえないでしょう。」と事実を元にした説得力のあるお話を展開されました。
田中さんは、心理学は私たちが「心理テスト」、「〇〇占い」でぱっと思いこんでしまうイメージのものではなく、科学的な方法で人間のこころを理解する学問であると話されました。
そして、色の認識が人によって違うこと、補間現象、錯視・錯覚といった具体的な事例を数多く紹介され、参加者の皆さんは楽しく心理学の世界に引き込まれていきました。(錯視・錯覚は数学とも密接に関わっています。)
最後に、心理学の分野がたくさんあることを紹介されました。今日の参加者の皆さんの中から、同志社大学で心理学を学ぶ方が出ることを期待しています。
(数学科 園田毅)