Create your ad slogan with a more rich image than words!
Beautiful Metal Driver you designed
技術科の授業は、ひとつの作業工程で終わるべきではありません。作品を作るための作業を覚えるだけではありません。日本のものづくりのアイデンティティである”わざ”や正確な技能を大切にしていることはもちろんですが、より本物のものづくりに近づけようとすればはさまざまな要素を要求します。物理的なことだけではなく、ニーズや共感力といった社会的・心理的な要素も必要でしょうし、意匠や言葉に対する美的感覚もまた要求される一つなのです。
キャッチコピーが良い例です。英語では「Advertising slogan」「slogan」「tagline」などと言われるようです。iPadのそれをみてみましょう。
iPad(日本語のページ)
どんなコンピュータにも
似ていないコンピュータ。
Like a computer.
Unlike any computer.
いかがでしょうか?おもわず「どんなのだろう?」とページをタップしたくなります。Advertising sloganは、使い手やお客さんとあなたとをつなぐ重要な鍵となります。その言葉に出会った瞬間、それを見た人の心にとどかなければなりません。
それと同じように、授業でつくった作品のポートフォリオに加えるAdvertising sloganは、見る人とあなたをつなぐ鍵なのです。すでに知っていく言葉を選び抜いて、相手の心に共感し、さらに選び抜いてデザインしたフレーズになります。込めた思いは、たくさんの苦労があったもの。鋼を赤くなるまで熱して、叩いて(鍛造)つぶし、ヤスリでドライバーの形に形成し、10種類以上のペーパーやコンパウンドを使って磨きに磨き上げた先端部。旋盤に設置されている限られた数種類の刃をつかってオリジナリティあふれるグリップを削り出し、磨き上げる。たくさんの苦労と喜びが混じっています。磨きについては、見違えるほどの輝きに変化するし、そのときの喜びといったら。。。
日本語で説明文作るのもOKですが、多くの生徒が英語を使ってポートフォリオを作ってくれました。あなたと作者の鍵を感じますか?
(knmata)