道具をきちんと使えることがクリエティビティにつながる
ICT技術の背景にある道具の発見
2年生では本格的な木工作に取り組んでいる。道具の使い方を自分たちで分析するためにICTデバイスを使用する。道具の使い方や作り方を説明して作業するというだけでは、創造性は生まれない。
なぜこの道具が発明されたのか?
道具の細部に仕組まれた発明とは何だったのか?
これらの学びを通してしてしか、本当の意味で「道具をわが物とする」ことにはならない。本物の体験をとおして授業を楽しむ。先達の英知に学び、問題解決の引き出しをひろげるのだ。道具の設計過程を想像し、その知恵と工夫に気づくことによって、より深い道具の理解が可能になるのだ。
「知らない世界に放りこまれたような気分」
と生徒たちはよく発言するが、それはその良い例だ。実感を通して身につけた感覚、先人の知恵や工夫への深い洞察が鍵になる。子どもたちの「あったらいいな」という思いを応援する教室がますます重要になってくる。(沼田)
本校のものづくりの授業を紹介した本を技術科の先生たちと一緒に出版しました。もし興味があればお読みください。
*『ものづくりの魅力 中学生が育つ技術の学び』
http://www.ichigeisha.co.jp/database/profile.cgi?_v=1511858917&tpl=shoseki