自由自在の3Dプリント
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好きこそものの上手なれ
今では一家に1台ともいわれる3Dプリンターですが、本校にも数台の3Dプリンターとレーザーカッターがあります。新しく買った3Dプリンターを組み立てたり修理したりするだけでなく、使い方を懇切丁寧に教えてくれる3年生の山本君がいます。この写真に写っている3Dプリンターは偶然ではありますが、彼が自宅にあるものと同じだったようです。段ボールを開けますと、それぞれパーツに分かれていまして、自分で組み立てて、ヘッド微調整をしなければならないものでした(3Dprinterはこういうタイプのものが多いです)。山本君はかなり細かい調整のノウハウまでわかっておられ驚いたのですが、付属していた組立説明書はすべて英語で書かれており、ご本人は「英語はあんまり得意ではない」とおっしゃっていましたが、「好きなことなので、何度もみていたら何が書いてあるかはわかりました」とおっしゃっていたことにまた驚きました。今年私は「わからないことに出会ったら単語などはWEBで調べて、、理解しようとする」ものだという固定観念があって、”わかるための手続きの積み重ね”というある意味力技ですべてをしとめようとしていました。山本君のわかることへのアプローチの柔軟さにいろいろなことを教えてもらったような気がしました。
ところで3Dプリンターは今やさまざまな分野で応用されており、工芸だけでなく、土木や宇宙開発などのアイデアにも3Dプリンターのエッセンスは多くとりいれられています。ものづくりの場面では、量産体制に入る間に製作しなければならない試作品は、他の会社に外注して作ってもらうという手間があったのですが、それをスキップして自社でスピーディに作ったり作り直したりすることが簡単になったため、画期的な道具として注目されました。一方、量産には向かず強度的な脆弱性という弱点がありましたが、近年では金属も作れるようになったり、さまざまなやり方で造形できる方式が開発されています。ますます注目される分野だと思っています。教育の現場では、まだまだモデルの製作の域をでていない実践が多いですが、今後どのように活用していくか、アイデアのみせどころだと思っています。
写真にありますのはサンプルデータをプリントアウトしたものですが、12時間かけて出力しました。できあがったら、組立作業なしに”動く機構”になっているというのは、何度やってみても感動というかうれしいものです。コロナが終わるころには、3Dプリンターによる学プロを展開していきたいと思っています。(沼田)
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