ファンなし扇風機の試行錯誤
世界の大発明も、最初のプロトタイプは「こんなことできるかな」からはじまる
「できたらいいな」「あったらいいな」の気持ちが強ければ強いほど、ちょっと試しに作ってみたくなる。そのいたずら心のような好奇心が、一つ目のプロトタイプを作りだし、試行錯誤の繰り返しや数々の失敗が世界の大発明をうむのだと思っています。
紹介したいのは、1年生のTさんが夏休みに作ってきてくれた作品です。身の回りにあるものから、「羽無し扇風機を作ってみたい」と思い、かなり苦労して作ってきてくれました。youtubeを含め、いろいろなサイトや書物に学びながらやってくれました。彼女が自力でなんとかできないかと工夫して、失敗して、また奮起して作ってみて、思うような結果がえられなくて、また改良して、、、、っていう試行錯誤をやってきてくれました。どうにか風を感じられるようなところまではできました。
作品は、まさにプロトタイプで、彼女の等身大の知恵と技術でうまくいかないことと格闘してきた跡がたくさんつまったものでした。何度も繰り返し続けることができる生徒がいてくれるのは本当にうれしいことです。写真から十分に伝わってきます。
ハーバード大学で教授をされているダニエル博士のラボでもこのような試行錯誤のパーツや途中の作品のようなものがたくさんあったことを思い出します。(沼田)
ダイソンエンジニアリングキットを使った授業