地球規模の課題に学校の立場からコミットする
環境問題に関わる科目を必修化するイタリア
SDGsをベースにした教育の実現のためにも環境教育を大切にしていく必要を感じています。二つの記事を紹介します。
一つ目は、イタリアの学校「読み・書き・算」3R’sと並んでと環境教育ー気候変動の研究ーを学校教育に義務化する動きがあるようです。小中高で、海洋汚染、持続可能な生活、再生可能な資源などのトピックについて週に最低1時間をカリキュラムに組み込むという内容がこの記事にはあります。
イタリア、環境に関する教育を必修化
https://abcnews.go.com/International/italy-makes-climate-change-education-compulsory/story?id=66817133
教育大臣は“I want to make the Italian education system the first education system in that put the environment and society at the core of everything we learn in school,” として、学校カリキュラムの中心に「環境」と「社会」を設置したいと言っておられます。
二つ目は、
ヨーロッパで最も高いモンブランの氷河が急速に溶解
イタリアとフランスの間のアルプスに位置するヨーロッパで最も高い山であるモンブランは、地球の温暖化によって、氷河が急速に溶けていることがかかれています。
最近では日本でも環境に関するニュースは多くみられるようになっていますが、ぜひ英字新聞などからも情報を得るようにしていただけたら嬉しいです。学びプロジェクトでも加藤先生が英字新聞を読むコースを作られています。加藤先生が企画をアップされたときにはぜひ参加してください。
技術の授業でも、再生可能エネルギーについて考える教育活動を展開しています。「ブレードデザインコンテストをきっかけにしてエネルギー問題を考える」では、ケント紙でブレードを自作して風を捕まえる最適な形を探る取り組みでした。それをきっかけにして、再生エネルギー、環境問題、資本主義経済の光と影、SDGsなど視野を広げながら考察する内容です。実際のアクションへつなげる点において課題は残っていますが、ささやかな授業実践として地球規模の課題にコミットしているつもりです。
アクションとして紹介したい動画があります。それは、昨日学びプロジェクトで講演いただいた露木さんのプレゼン動画です。露木さんは、高校時代をグリーンスクール(インドネシア)で過ごされ、現在慶應義塾大学を休学され講演活動をされています。
消費者の選択が地球を変える/露木しいな 日本語訳 / Greenstone 2019 Shiina Tsuyuki
芯の通った露木さんのお話をおうかがいし、自分が恥ずかしくなる思いとともに、地球規模の課題にきちんとコミットしていかなくてはと思いました。(沼田)