作品をデコるとき、わくわく感が湧いてくる
宮大工の道具箱をミニチュアにした”宝箱”をデコる!
オープンキャンパスの宝箱づくりは人気ワークショップの中の一つです。
在校生が、集まってくださった小学生のみなさんに作り方を教え、つまづきをサポートしながら、小学生のみなさんが作品を完成させることを喜ぶという時間は、実は在校生にとってもかけがえのない時間となっています。小学生のみなさんの作品が成功するかしないかは自分たちのはたらきかけ一つにかかっていますから、責任重大です。教えた小学生のみなさんが作品を完成させ、嬉しそうな表情をみせたとき、自分たちに湧き上がってくる喜びは、何にも代えがたい無限のエネルギーをなっていることは間違いありません。
そしてすごいなと感心したことがありました。それは、中学生のみなさんの応用力と他者を思う能力(共感力というのでしょうか?)でした。先生から言われたことは、「挨拶だけは最初と最後にお願いします。そして笑顔をお願いします。」だけだったのです。責任感ある生徒は、実は先輩から過去の資料を自分で集め、考えてスライドも用意していたこともすばらしいのですが、すごいなと思ったのは1回目と2回目でセリフが変わっていたことでした。おそらく1回目の反応をみて、無意識にか意識的にか相手をみて相手のことを考えて自分の在り方を変えたという応用力といいますか、共感するちからみたいなものがすばらしいなと思いました。それは、全体説明をする生徒だけではあいません。各テーブルについてアドバイスする係の方たちも、小学生の様子をみて、語り掛ける内容、手を貸す内容を相手をみて変えられていました。とっさに、おしぼりをだしたり見事なものでした。
最後に、「デコりましょう」とアイデアを出してきた生徒がいました。その生徒は何年か前、この場所で宝箱をつくった経験者だったのです。その方は、おうちに帰ってからその宝箱をきれいに飾って写真を送ってくれたのでした。その生徒の提案「デコる」というのは、生徒目線のアイデアで、小学生のみなさんにもヒットしました。とてもユニークなアイデアがでてきて、ユーモアやひらめきみたいなものが動いているのが見えるかのごときでした。(knumata)