ご飯をうまく炊くプログラミング
飯盒炊爨のときふと炊飯器を思う
先週、1年生はオリエンテーションキャンプ、2年3年もまた遠足で飯盒炊爨を楽しみました。新しいクラスになって、お互いのことをあまり知らない仲であっても、飯盒炊爨のような体験があると一気に距離は縮まります。自分たちで一生懸命作った食事は野外の開放的な雰囲気も合わさってとてもおいしく、会話も弾むのです。生徒の皆さんのあるチームにお邪魔して、一緒に食べさせていただきました。「おこげは最高だ」、「このジャガイモはだれが切ったのでしょう?」、「スープみたいなカレーもいけますなあ!」など、楽しい会話とともに非常においしくいただいたのですが、ある生徒がこうおっしゃいました。
「これはこれでいいんやけど、炊飯器ってすごいなあ。いつやっても完璧やし。」
私もハッとさせられました。そうなんですよね。炊飯器はマイコン制御されているんですよねと改めて気づきました。昔電子立国という番組の書籍を読んだことがあるのですが、おいしいご飯の炊き方は昔から「始めちょろちょろ中ぱっぱ…赤子泣くともフタとるな……」といわれていたことをしりました。炊飯器ができるまでは、この飯盒炊爨とまではいかなくても、火加減と時間をよく見て炊いていたことがわかります。
炊飯器は、家電メーカーがたくさんの試作の末に、マイコンに火加減と時間調整をプログラムとして覚えこませたことによって、いつでもだれでもおしいご飯が炊けるようになったです。
オリエンテーションキャンプのような大自然の中での行事でしたが、そのイメージとは結び付かないと思っていたマイコンのプログラムのことを思い出すことになろうとは思いもしませんでした。
プログラムというものは私たちの生活の中に溶け込んでいて、プログラムが埋め込まれた現代社会の成り立ちをひも解くという意味でも、プログラミング学習の意味はあるし、また興味深いものだなあと思います。
(knumata)