各教科の特色 CARACTERISTICS OF EACH SUBJECT
聖書科
キリスト教をもって徳育の基本を学ぶ
聖書科は、キリスト教をもって徳育の基本とするという本校の使命と教育方針に従って設置された教科です。新島襄の生涯、旧・新約聖書の物語、キリスト教の歴史などの学びを通して自分、社会、世界を見つめ、これからの生き方を考え、未来を創造する力を身につけていきます。
[1年生] 創立者新島襄の生涯、キリスト教や聖書の初歩を学びます。
新島襄の生涯では、新島襄の生き様をたどる中で、新島の人間形成、特にキリスト教によって育成された人格にふれ、建学の精神を学びます。キリスト教、聖書の構成・内容についてわかりやすく解説し、続いて旧約聖書の創世記神話を学びます。
[2年生] 1年生に引き続き旧約聖書の族長物語、出エジプト物語、イスラエル王国史の学びを通して、神と人間の出会いのドラマを味わい、人間とは何かを考えていきます。
[3年生] 新約聖書およびキリスト教の歴史を学びながら愛について、平和について、人権について考えていきます。こうした取り組みを通してこれまでの自分を見つめ、今の自分と向き合い、これからの生き方を模索していきます。
国語科
生きたことばから、豊かな想像力と創造性を育む
国語科では
- 「読む」「聞く」という理解力、「書く」「話す」という表現力を軸に基礎学力の充実をはかる
- 作品の読解、理解を通して、自分の感想をまとめる
- 体を通してことばのリズムを感じ、ことばの感性を磨く
を目標にしています。
■ 学習の展開とテーマ
[1年生] 正確で美しい字を書く。教育漢字の復習。作品を読んで概要を読み取る。文学作品の読解。古典から日本語のリズムを体で感じる。国語辞典、漢和辞典の引き方。わかりやすく、明快に朗読する。口語文法の学習。
[2年生] バランスを考えた文字を書く。常用漢字の習得。種々の文章の読解と鑑賞。調べ学習を通して、資料の扱い、図書館の活用、レポートのまとめ方を学ぶ。内容にふさわしい朗読をする。「話す、書く」など自分の意見を表現する。口語文法の復習。
[3年生] 常用漢字の復習。長文読解と鑑賞・古文の読解。内容にふさわしい朗読、暗唱。文学作品の感想文、テーマ作文、さらにその発表。能、狂言を学び、生の舞台を鑑賞する。口語文法のまとめ。文語文法入門。
■授業形態、教材の特色
- 図書館でコンピュータを活用し、5~8名のグループで調べ学習を行う。
(1年:漢字の歴史と成り立ち 2年:短歌 3年:古典作品より) - 各学年ともに、毎週1回漢字テストを実施。
- 百人一首の暗唱。
- 作品、テスト、プリントなどで自主教材を使用。
■行事、資格検定など
- 演劇鑑賞、能狂言鑑賞
- 漢字検定の受験
社会科
主権者としての社会認識を持ち、自ら学習する力を養う
■目標
- 基礎的な社会認識を十分につける
- 基礎学習の上に、自主的に学習する力を養う
- 世界や日本で課題となっている社会的な問題に関心を持ち、主権者として考える力を養う。
■ 学習の展開とテーマ
[1・2年生] <「地理」・「歴史」の学習/各学年週 2時間ずつ> 地理では、世界と日本のさまざまな地域の多様な文化や価値観、また地域の直面する課題を学ぶ。授業中にワークショップなども行い、多文化共生や環境保護をテーマにしたレポートなどを作成、発表する。さらに地形図から景観を読むための作業課題にも取り組む。
歴史では、古代~近現代までの日本史を中心とした通史を学習する。歴史過程の学習から、現在社会を認識し、将来の生き方を考える。人と自然・社会のかかわりを学び、社会の変化・影響の因果関係を知り、ものの見方や考え方を養うとともに、何を継承し、未来へつないでいくかを学ぶ。
[3年生] <「政治」・「経済」の学習/週2時間ずつ> 政治では、「暮らしに生きる憲法」をテーマに、日本国憲法を基本に、社会のさまざまなできごとについて学ぶ。経済では、基本的な経済学習を基礎に、「バーチャル株式投資」授業を組み入れ「生きた経済」を学習する。両授業ともに、毎日の新聞記事やニュースの内容が理解でき、自分の考えが展開できることをめざす。「戦争体験聞き取りレポート」「新聞記事スピーチ」「新聞記事ノート」の作成、発表を行う。
■授業形態、教材の特色
- 1年生の授業では、各分野週1時間ずつ社会科教室での授業を行い、また、図書室を利用した授業も行う。全学年の授業で、必要に応じて社会科教室、図書室での授業を行う。
- パネル写真、ビデオ、実物教材などを用いた授業。
- 裁判所の見学・傍聴。
- e-TAXなど、インターネットを使った学習。
■行事、資格検定など
- 「日経ストックリーグ」で5年連続入賞。「税の作文コンクール」で大蔵大臣賞、国税庁長官賞など受賞歴多数
数学科
将来を切り開く基本的な力を育てる
すべての生徒が、数学における基礎的な学力を身につけて、自分の将来を切り開く基本的な能力を養うことを目指して、次のような取り組みをしています。
■カリキュラムと教科書
--系統性と基礎学力の重視--
数学学習における系統性を考慮して学習内容を本校独自に再編し、生徒にとって学び易いカリキュラムになるようにしています。基本的な概念の理解を確実にし、あわせて発展的な内容にも踏み込んだ教材を扱うようにしています。そのために、一般の教科書とあわせて本校数学科が作成した教科書(同中版)を使っています。
~同志社ならではのオリジナルカリキュラム~
1学期 | 2学期 | 3学期 | |
1年生 | (代数) (代数) | (代数) (代数) | (幾何) 平面図形と立体図形 |
2年生 | (関数) (幾何) | (幾何) (図形) | (統計) 確率・統計 |
3年生 | (代数) (代数) | (代数) (幾何) (関数) | (関数) (幾何) |
理数教科では、2009年度より新学習指導要領が前倒しで実施されます。(全面実施は2011年度~)現学習指導要領で削減されていた「2次方程式の解の公式」や「相似と計量」などが高校から中学に戻ってくることになりました。しかし、2次方程式は解の公式を含め中学ですべてを解くことができるよう学習することが系統的かつ合理的です。また、相似についても2次元、3次元を学習することでより深く理解できます。したがって、本校数学科では従来より新学習指導要領の学習内容を維持し、さらに内容を追加、充実した独自のカリキュラムを編成してきました。
3年生「2次方程式の解の公式」については、中学代数の総まとめとして、あらゆる実数解を求めることのできる解法として指導し、さらに黄金比などその発展内容も扱います。
「2次関数」は、2乗に比例するものに限定せず、一般的な2次関数までを見通した学習を展開します。
2年生「相似と計量」については、関数とともに、将来大学で学ぶ線形代数につながる中学数学の重要な内容ですので、2次元、3次元までをまとめて扱います。
また、1年生「量と数」も本校オリジナルの学習内容です。具体的には、n進法、互除法、素因数分解などを学習します。私たちは、これらを整数論の入り口としての重要な内容と考え、中学校入学後の最初の単元として大切にしています。さらに、学習指導要領では学年ごとに細かく分けてある内容をいくつかまとめております。1次方程式は連立方程式までまとめて1年生で学習します。関数は、比例と1次関数をまとめて2年生で学習します。文字式は、中1の方程式や図形の単元で実際に使用しながら学習し、単元としては中3の多項式にまとめています。
~子供達の成長が感じられるレポート学習~
生徒の自主学習
--学習における自発性を高めるために--
基礎的な学力を自主的な学習によってさらにのばすように指導しています。また、数学レポートの取り組みや、学習内容の個人発表なども取り入れ、生徒の自発性を高める努力を行っています。私たちは、授業の中で単元のまとめレポートや卒業レポートなどのとりくみをおこない、子どもたちに、学び理解したことや自分の考えを自分の言葉やグラフ、イラストで表現する場面を設定しています。その作成を通じて、子どもたちは改めて数学と向き合い、数学の奥深さに気づき、数学的な考え方を身につけていきます。子どもたちの成長を感じることができ、私たちも楽しみにしているとりくみです。
以下は、3年生のレポートからの子どもたちの感想です。
「私は数学が好きだけど、なんで好きなのかを知りたくなってきました。」
「普段、何気なくしていることなど、いろいろなことが確率として表されていて面白かった。」
「出来ないという事を証明するのも算数・数学なのだなと思いました。」
「日本にもこんなに優れた数学者がいた」
「昔の人たちが今までに研究し、発見してくれたものくらいは知っておこうと思いました。」
「数学というのは答えがひとつはなくて、人にとって見方を変えたらどんどん答えも代わっていくのかもしれない。」
「自然界の中にも相似があるということが、すごく印象的でした。」
「本当の意味で自分の想像力、発想力を使って数学の原点を学ぶことが本当に数学を得意にする方法だと思います。」
指導法の研究
--わかる授業をするために--
一時期、10×10のマス目に式を省き、答えのみ(その多くは一の位のみ)を書き、時間短縮を競うことが流行りました。単純な計算を繰り返し速くおこなえば、「頭がよくなる」わけではありません。また、とにかく公式を暗記して、そこに数をあてはめて答えを出すことが数学の学習ではありません。PISAなどの国際学力調査でも今求められている学力は自分自身でじっくりと考え、自分の言葉で表現する力、あきらめずに粘り強く試行錯誤する力です。数学科ではそのような力を子どもたちに身につけさせるための実践、研究をおこなっています。
基本的な概念の導入の段階では、教材の選択に配慮し、また教具を工夫して使うなどして、生徒の興味と関心を引き出して理解を容易にし、深めるようにしています。
プリントなどによって問題練習にも十分に取り組ませるとともに、日常的な学力診断を行って、丁寧に指導するように心がけています。授業の中でミニレポートや卒業レポートなどのとりくみをおこない、数学についてじっくり考える場面を設定しています。自分の考えや理解したことを自分の言葉やグラフ、イラストで紹介する中で、子どもたちは数学への見方を変え、認識を深めていきます。
授業以外の場面でも、こまめに補講や補習をおこない、数学が苦手な生徒の学力指導にとりくんでいます。年に1、2回、同志社大学の研究室や京大博物館などの社会見学を行い、数学と社会とのつながりを伝え、学習のモチベーションを高めるようはたらきかけをおこなっています。
また、私たちは、自己研鑽のために、教科の研究会をおこなっています。授業実践の研究や大学数学の学習をおこなっています。また、全校でも年1回、研究報告論文集を発行しています。
理科
実験・観察・実習を通じて理解力を養う
■目標
実験・観察・実習を通じて、自然の仕組みについての基本的な概念の理解を深め、科学的な見方や考え方ができる能力を養成する。
■ 学習の展開とテーマ
[1年生] <科学の学習/週3時間> 生物分野では、自然に対する関心を引き出すため、観察・実験を重視し、五感を通して実証的に学習する。キャンパス内や京都御苑にての自然観察、押し葉標本の作成、豆の栽培、精密スケッチなど、学習指導要領の範囲やレベルを超えた実物学習を行っている。化学・物理分野でも、多くの実験・観察を行い、授業を展開する。基本的な器具の扱い、実験の方法に始まり、「水溶液と気体」「光と音」「熱と物質」について学び、科学的な見方や考え方を養う。
[2・3年生] <理科Ⅰ(物理・化学)・理科Ⅱ(生物・地学)の学習/各学年理科ⅠⅡそれぞれ週2時間> 理科Ⅰでは、「化学変化」「電流」「酸とアルカリ」「運動と力」「エネルギー」を学ぶ、また、学習指導要領で発展展的内容となっている「イオン」についても学習する。実験・実習を通して体験的に学ぶのと併せて、化学反応式を始めとした科学的な思考方法を学んでいく。理科Ⅱでは、「天文」「気象」「大地の歴史」「人体生理」などを学習する。地学分野において岩石標本作成を行っている。生物分野では、「生と性と死の学び」の中で科学的に「性」をより深く学んでいる。
■授業形態、教材の特色
- 物理、化学、生物、地学の4つの特別教室を活用し、実験・観察など、実物に即した授業を展開。
- 本校独自のテキストや問題集を使用しながら、体験を通じたわかりやすい授業を行う。
■行事、資格検定など
- カエルの解剖(1年生)・「サイエンス賞」(理科自由研究優秀作品賞)の実施
- 京都私学理科研究会最優秀賞受賞(「カエルの生態研究について」など)
音楽科
歌唱・器楽などの表現力を身につける
■目標
表現としての歌唱・器楽や、鑑賞を通して、授業をより楽しく、積極的に学び、成長していく気持ちを養い、そして、感性豊かな人物の育成をめざす。
■ 学習の展開とテーマ
- <歌唱>発声・呼吸法・歌う姿勢や讃美歌、教科書等の歌唱曲を、年間を通して取り組む。(混声合唱は、合唱祭につなげる。)
- <器楽>アルトリコーダーの取り組み。毎年2学期の器楽演奏会。(独奏からアンサンブルへ)。
- <鑑賞>クラシック音楽の主な作品から、日本の伝統音楽・芸能、世界の民族音楽まで、幅広く鑑賞する。
- <西洋音楽史>古代から現代まで時代順に、3年間を通して学ぶ。
- <楽典>譜表、音符と休符等の基礎から、長調・短調の音階~関係調、音程、和音~コードネーム、移調・転調等、音楽理論にも取り組む。3年生では、創作等も行う。
■授業形態、教材の特色
- 教材 教科書の他、ワークブック、「音楽史」、「同志社歌集」、「讃美歌」、アルトリコーダー、その他独自のプリント。
■行事、資格検定など
- 器楽演奏会(クラス内発表会)の実施〔全学年-独奏またはアンサンブル〕
- 「合唱祭」の練習や選曲への協力
- 芸術鑑賞教室
- 音楽検定、音楽コンクール、音楽発表会等への参加。個人・団体での入賞歴あり
美術科
造形活動を通じて豊かな人間性を育む
■目標
- 自分なりの表現に向き合い、追求し、表現意図や思いを大切にする
- 造形活動を通して円満で豊かな人間性と感受性を育てていく
- 鑑賞活動を通して多様な表現に触れることや身の回りの様々なものに目を向け、多様性を認める態度を養う
■ 学習の展開とテーマ
[1年生] 色や形についての基本を学ぶとともに、多様な素材・画材を使用しながら、表現の多様性を実感し、自分なりの表現の模索をはじめる。
授業内容:たくさんの色を自分で作れるようになること、イメージを膨らませて想像の世界を描くこと、色々な素材を用いて作品を作ること、表現の多様性や身の回りのデザインについて鑑賞活動を通して学ぶ
[2年生] 形を正確にとらえたり、デザイン的な感覚を養ったりするなど、自分なりの表現を発展させる。
授業内容:静物を自分の目でしっかりと見て描くこと、水墨画、レタリングやとーなるカラーを用いた色彩構成などのコラージュをしてイメージを形にすることなど
[3年生] 創造性、想像性を大切にし、自分なりの表現方法を追求したり、想いをもって作品として表現を深めていく。
授業内容:今の自分を見つめ表現する、抽象的なテーマから主題を生成して作品に表す、陶芸体験、他教科とコラボレーションしたグループでの制作、自分で選んだ美術館に足を運び、展覧会の鑑賞レポートを書くなど
保健体育科
生きる力・たくましい心を育む
■目標
心と身体を一体としてとらえ、運動や健康・安全についての理解と合理的な実践を通して、積極的に運動に親しむ資質や能力を育てるとともに、健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上をはかり、明るく豊かな生活を営む態度を育てる
■ 学習の展開とテーマ
- <体育実技> 各学年とも体ほぐしの運動・球技・器械運動・ダンス等、各種目の技能を習得するとともに、教えあったり助けあったりする協力的な態度、マナーやルールを遵守する公正な態度を養う。また健康や安全に留意させる。
- <保健> 保健に関する知識を身につけ、生活の中で生かしていく工夫や力を養う。1年生では、心身の発達と心の健康・健康と環境、2年生では、傷害の防止・健康な生活と病気の予防の学習をする。
■授業形態、教材の特色
- 体育実技は全学年とも、ハーフサイズクラス、男女別の授業を実施。(1・2年生は週1時間、3年生は全授業)
■行事、資格検定など
- スポーツテスト・体育祭・バレーボール大会
技術家庭科
科学技術や社会生活の基本を実践的に学ぶ
技術・家庭科は、科学技術の基礎と家庭や社会生活の基本となることがらを、科学的、実践的に学ぶ教科です。
人間の知力は、手の労働と頭脳の思考とが密接に結びついて発達します。したがってこの教科では、知識や理解を得て「わかること」と、実験や実習を通して「できること」を、ともに大切にして学びます。
学習は、
1年生で 製図・家庭生活(衣・食・住)
2年生で 木材・金属・機械・コンピュータ
3年生で 電気・被服・食物・コンピュータの各分野に分かれて行われます。
目標としている学習内容や学力は次の通りです。
- 家庭生活の役割・機能を理解し、実践的態度を養う。
- 立体を平面にあらわしたり、読みとったりすることのできる立体的、空間的思考力。
- 材料(木材・金属・食品・布など)についての知識と科学的認識。
- 道具や用具を正確、精密にあつかうことのできる基礎的な技能。
- 機械や電気機器の動く仕組みや構造を理解し、実際に動かして生産できる力。
- 技術の歴史を知り、現代工業生産のしくみや労働の役割について理解を深める。
- コンピュータの操作を通して制御の実際と情報の基礎について学ぶ。
英語科
生きた英語にふれて発展的学力の基礎を養う
■目標
- 国際間のコミュニケーションに役立つ英語力の習得
- 人格形成に資する教材内容をもつ英語教育
- 高校・大学へと発展する学力の基礎となる英語教育
■ 学習の展開とテーマ
[1年生] 音声面ではフォニックスを学び、音の聞き取り、発音、音読、暗唱を重視している。授業は18人クラスなので、授業中に英語の発音・会話練習時間を多く取り、英語を実際に使えるようにする。文法では、基礎力と応用力をつけていく。
[2年生] 音声面ではCALL教室で、英語の音に慣れ、自然に口から出てくるように練習している。文法は自主プリントで学び、問題集で練習し、英作文で力試しをして基礎力をつけている。また、副読本で英文を「速く、正確に」読む力を養っている。
[3年生] 教科書、問題集、英作文で、「読む力、書く力」の基礎力を確実にする。また、広い視野をもった豊かな内容のサブテキストで、3年間の集大成としての英語力を身につける。音読にも力を入れ、優れた教材を暗唱してもらう取り組みも毎年行っている。
[1~3年生] ネイティブスピーカーの授業はすべてハーフサイズクラスで「聞く力、話す力」を身につけるとともに、英語によるプレゼンテーションにも力を入れている。
■授業形態、教材の特色
- 1クラス18名で行うハーフサイズクラスの授業を全学年において実施(1年生:全授業、2・3年生:週5時間のうち2時間の授業)。週1時間のネイティブスピーカーの授業(全学年)。
- 教科書は全学年共通してNew Crown、問題集、自主教材(特に3年生)、それ以外に1年生でFirst Choice、2年生でBasic Tactics for Listening、3年生でPassport1を使用。
- 平和に関する教材や英語で講演を聞く機会も持つ。
- 週1時間、CALL教室で正しい発音、聞き取る力を習得。
- インターネットを通して世界中の人々と生きた英語で交流する。
■行事、資格検定など
- 英語暗唱大会・英語暗唱弁論大会・高円宮杯英語弁論大会などに参加
- 実用英語技能検定〔4・3級:合格者多数 準2級10名合格〕
- 実用英語技能検定〔第2回優良団体賞受賞〕
聖書科
キリスト教をもって徳育の基本を学ぶ
聖書科は、キリスト教をもって徳育の基本とするという本校の使命と教育方針に従って設置された教科です。新島襄の生涯、旧・新約聖書の物語、キリスト教の歴史などの学びを通して自分、社会、世界を見つめ、これからの生き方を考え、未来を創造する力を身につけていきます。
[1年生] 創立者新島襄の生涯、キリスト教や聖書の初歩を学びます。
新島襄の生涯では、新島襄の生き様をたどる中で、新島の人間形成、特にキリスト教によって育成された人格にふれ、建学の精神を学びます。キリスト教、聖書の構成・内容についてわかりやすく解説し、続いて旧約聖書の創世記神話を学びます。
[2年生] 1年生に引き続き旧約聖書の族長物語、出エジプト物語、イスラエル王国史の学びを通して、神と人間の出会いのドラマを味わい、人間とは何かを考えていきます。
[3年生] 新約聖書およびキリスト教の歴史を学びながら愛について、平和について、人権について考えていきます。こうした取り組みを通してこれまでの自分を見つめ、今の自分と向き合い、これからの生き方を模索していきます。
国語科
生きたことばから、豊かな想像力と創造性を育む
国語科では
- 「読む」「聞く」という理解力、「書く」「話す」という表現力を軸に基礎学力の充実をはかる
- 作品の読解、理解を通して、自分の感想をまとめる
- 体を通してことばのリズムを感じ、ことばの感性を磨く
を目標にしています。
■ 学習の展開とテーマ
[1年生] 正確で美しい字を書く。教育漢字の復習。作品を読んで概要を読み取る。文学作品の読解。古典から日本語のリズムを体で感じる。国語辞典、漢和辞典の引き方。わかりやすく、明快に朗読する。口語文法の学習。
[2年生] バランスを考えた文字を書く。常用漢字の習得。種々の文章の読解と鑑賞。調べ学習を通して、資料の扱い、図書館の活用、レポートのまとめ方を学ぶ。内容にふさわしい朗読をする。「話す、書く」など自分の意見を表現する。口語文法の復習。
[3年生] 常用漢字の復習。長文読解と鑑賞・古文の読解。内容にふさわしい朗読、暗唱。文学作品の感想文、テーマ作文、さらにその発表。能、狂言を学び、生の舞台を鑑賞する。口語文法のまとめ。文語文法入門。
■授業形態、教材の特色
- 図書館でコンピュータを活用し、5~8名のグループで調べ学習を行う。
(1年:漢字の歴史と成り立ち 2年:短歌 3年:古典作品より) - 各学年ともに、毎週1回漢字テストを実施。
- 百人一首の暗唱。
- 作品、テスト、プリントなどで自主教材を使用。
■行事、資格検定など
- 演劇鑑賞、能狂言鑑賞
- 漢字検定の受験
社会科
主権者としての社会認識を持ち、自ら学習する力を養う
■目標
- 基礎的な社会認識を十分につける
- 基礎学習の上に、自主的に学習する力を養う
- 世界や日本で課題となっている社会的な問題に関心を持ち、主権者として考える力を養う。
■ 学習の展開とテーマ
[1・2年生] <「地理」・「歴史」の学習/各学年週 2時間ずつ> 地理では、世界と日本のさまざまな地域の多様な文化や価値観、また地域の直面する課題を学ぶ。授業中にワークショップなども行い、多文化共生や環境保護をテーマにしたレポートなどを作成、発表する。さらに地形図から景観を読むための作業課題にも取り組む。
歴史では、古代~近現代までの日本史を中心とした通史を学習する。歴史過程の学習から、現在社会を認識し、将来の生き方を考える。人と自然・社会のかかわりを学び、社会の変化・影響の因果関係を知り、ものの見方や考え方を養うとともに、何を継承し、未来へつないでいくかを学ぶ。
[3年生] <「政治」・「経済」の学習/週2時間ずつ> 政治では、「暮らしに生きる憲法」をテーマに、日本国憲法を基本に、社会のさまざまなできごとについて学ぶ。経済では、基本的な経済学習を基礎に、「バーチャル株式投資」授業を組み入れ「生きた経済」を学習する。両授業ともに、毎日の新聞記事やニュースの内容が理解でき、自分の考えが展開できることをめざす。「戦争体験聞き取りレポート」「新聞記事スピーチ」「新聞記事ノート」の作成、発表を行う。
■授業形態、教材の特色
- 1年生の授業では、各分野週1時間ずつ社会科教室での授業を行い、また、図書室を利用した授業も行う。全学年の授業で、必要に応じて社会科教室、図書室での授業を行う。
- パネル写真、ビデオ、実物教材などを用いた授業。
- 裁判所の見学・傍聴。
- e-TAXなど、インターネットを使った学習。
■行事、資格検定など
- 「日経ストックリーグ」で5年連続入賞。「税の作文コンクール」で大蔵大臣賞、国税庁長官賞など受賞歴多数
数学科
将来を切り開く基本的な力を育てる
すべての生徒が、数学における基礎的な学力を身につけて、自分の将来を切り開く基本的な能力を養うことを目指して、次のような取り組みをしています。
■カリキュラムと教科書
--系統性と基礎学力の重視--
数学学習における系統性を考慮して学習内容を本校独自に再編し、生徒にとって学び易いカリキュラムになるようにしています。基本的な概念の理解を確実にし、あわせて発展的な内容にも踏み込んだ教材を扱うようにしています。そのために、一般の教科書とあわせて本校数学科が作成した教科書(同中版)を使っています。
~同志社ならではのオリジナルカリキュラム~
1学期 | 2学期 | 3学期 | |
1年生 | (代数) 量と数 (代数) | (代数) 1元1次方程式 (代数) | (幾何) 平面図形と立体図形 |
2年生 | (関数) 比例・1次関数図形 (幾何) | (幾何) 三角形と四角形 (図形) | (統計) 確率・統計 |
3年生 | (代数) 無理数(平方根) (代数) | (代数) 2次方程式 (幾何) (関数) | (関数) 2次関数 (幾何) |
理数教科では、2009年度より新学習指導要領が前倒しで実施されます。(全面実施は2011年度~)現学習指導要領で削減されていた「2次方程式の解の公式」や「相似と計量」などが高校から中学に戻ってくることになりました。しかし、2次方程式は解の公式を含め中学ですべてを解くことができるよう学習することが系統的かつ合理的です。また、相似についても2次元、3次元を学習することでより深く理解できます。したがって、本校数学科では従来より新学習指導要領の学習内容を維持し、さらに内容を追加、充実した独自のカリキュラムを編成してきました。
3年生「2次方程式の解の公式」については、中学代数の総まとめとして、あらゆる実数解を求めることのできる解法として指導し、さらに黄金比などその発展内容も扱います。
「2次関数」は、2乗に比例するものに限定せず、一般的な2次関数までを見通した学習を展開します。
2年生「相似と計量」については、関数とともに、将来大学で学ぶ線形代数につながる中学数学の重要な内容ですので、2次元、3次元までをまとめて扱います。
また、1年生「量と数」も本校オリジナルの学習内容です。具体的には、n進法、互除法、素因数分解などを学習します。私たちは、これらを整数論の入り口としての重要な内容と考え、中学校入学後の最初の単元として大切にしています。さらに、学習指導要領では学年ごとに細かく分けてある内容をいくつかまとめております。1次方程式は連立方程式までまとめて1年生で学習します。関数は、比例と1次関数をまとめて2年生で学習します。文字式は、中1の方程式や図形の単元で実際に使用しながら学習し、単元としては中3の多項式にまとめています。
~子供達の成長が感じられるレポート学習~
生徒の自主学習
--学習における自発性を高めるために--
基礎的な学力を自主的な学習によってさらにのばすように指導しています。また、数学レポートの取り組みや、学習内容の個人発表なども取り入れ、生徒の自発性を高める努力を行っています。私たちは、授業の中で単元のまとめレポートや卒業レポートなどのとりくみをおこない、子どもたちに、学び理解したことや自分の考えを自分の言葉やグラフ、イラストで表現する場面を設定しています。その作成を通じて、子どもたちは改めて数学と向き合い、数学の奥深さに気づき、数学的な考え方を身につけていきます。子どもたちの成長を感じることができ、私たちも楽しみにしているとりくみです。
以下は、3年生のレポートからの子どもたちの感想です。
「私は数学が好きだけど、なんで好きなのかを知りたくなってきました。」
「普段、何気なくしていることなど、いろいろなことが確率として表されていて面白かった。」
「出来ないという事を証明するのも算数・数学なのだなと思いました。」
「日本にもこんなに優れた数学者がいた」
「昔の人たちが今までに研究し、発見してくれたものくらいは知っておこうと思いました。」
「数学というのは答えがひとつはなくて、人にとって見方を変えたらどんどん答えも代わっていくのかもしれない。」
「自然界の中にも相似があるということが、すごく印象的でした。」
「本当の意味で自分の想像力、発想力を使って数学の原点を学ぶことが本当に数学を得意にする方法だと思います。」
指導法の研究
--わかる授業をするために--
一時期、10×10のマス目に式を省き、答えのみ(その多くは一の位のみ)を書き、時間短縮を競うことが流行りました。単純な計算を繰り返し速くおこなえば、「頭がよくなる」わけではありません。また、とにかく公式を暗記して、そこに数をあてはめて答えを出すことが数学の学習ではありません。PISAなどの国際学力調査でも今求められている学力は自分自身でじっくりと考え、自分の言葉で表現する力、あきらめずに粘り強く試行錯誤する力です。数学科ではそのような力を子どもたちに身につけさせるための実践、研究をおこなっています。
基本的な概念の導入の段階では、教材の選択に配慮し、また教具を工夫して使うなどして、生徒の興味と関心を引き出して理解を容易にし、深めるようにしています。
プリントなどによって問題練習にも十分に取り組ませるとともに、日常的な学力診断を行って、丁寧に指導するように心がけています。授業の中でミニレポートや卒業レポートなどのとりくみをおこない、数学についてじっくり考える場面を設定しています。自分の考えや理解したことを自分の言葉やグラフ、イラストで紹介する中で、子どもたちは数学への見方を変え、認識を深めていきます。
授業以外の場面でも、こまめに補講や補習をおこない、数学が苦手な生徒の学力指導にとりくんでいます。年に1、2回、同志社大学の研究室や京大博物館などの社会見学を行い、数学と社会とのつながりを伝え、学習のモチベーションを高めるようはたらきかけをおこなっています。
また、私たちは、自己研鑽のために、教科の研究会をおこなっています。授業実践の研究や大学数学の学習をおこなっています。また、全校でも年1回、研究報告論文集を発行しています。
理科
実験・観察・実習を通じて理解力を養う
■目標
実験・観察・実習を通じて、自然の仕組みについての基本的な概念の理解を深め、科学的な見方や考え方ができる能力を養成する。
■ 学習の展開とテーマ
[1年生] <科学の学習/週3時間> 生物分野では、自然に対する関心を引き出すため、観察・実験を重視し、五感を通して実証的に学習する。キャンパス内や京都御苑にての自然観察、押し葉標本の作成、豆の栽培、精密スケッチなど、学習指導要領の範囲やレベルを超えた実物学習を行っている。化学・物理分野でも、多くの実験・観察を行い、授業を展開する。基本的な器具の扱い、実験の方法に始まり、「水溶液と気体」「光と音」「熱と物質」について学び、科学的な見方や考え方を養う。
[2・3年生] <理科Ⅰ(物理・化学)・理科Ⅱ(生物・地学)の学習/各学年理科ⅠⅡそれぞれ週2時間> 理科Ⅰでは、「化学変化」「電流」「酸とアルカリ」「運動と力」「エネルギー」を学ぶ、また、学習指導要領で発展展的内容となっている「イオン」についても学習する。実験・実習を通して体験的に学ぶのと併せて、化学反応式を始めとした科学的な思考方法を学んでいく。理科Ⅱでは、「天文」「気象」「大地の歴史」「人体生理」などを学習する。地学分野において岩石標本作成を行っている。生物分野では、「生と性と死の学び」の中で科学的に「性」をより深く学んでいる。
■授業形態、教材の特色
- 物理、化学、生物、地学の4つの特別教室を活用し、実験・観察など、実物に即した授業を展開。
- 本校独自のテキストや問題集を使用しながら、体験を通じたわかりやすい授業を行う。
■行事、資格検定など
- カエルの解剖(1年生)・「サイエンス賞」(理科自由研究優秀作品賞)の実施
- 京都私学理科研究会最優秀賞受賞(「カエルの生態研究について」など)
音楽科
歌唱・器楽などの表現力を身につける
■目標
表現としての歌唱・器楽や、鑑賞を通して、授業をより楽しく、積極的に学び、成長していく気持ちを養い、そして、感性豊かな人物の育成をめざす。
■ 学習の展開とテーマ
- <歌唱>発声・呼吸法・歌う姿勢や讃美歌、教科書等の歌唱曲を、年間を通して取り組む。(混声合唱は、合唱祭につなげる。)
- <器楽>アルトリコーダーの取り組み。毎年2学期の器楽演奏会。(独奏からアンサンブルへ)。
- <鑑賞>クラシック音楽の主な作品から、日本の伝統音楽・芸能、世界の民族音楽まで、幅広く鑑賞する。
- <西洋音楽史>古代から現代まで時代順に、3年間を通して学ぶ。
- <楽典>譜表、音符と休符等の基礎から、長調・短調の音階~関係調、音程、和音~コードネーム、移調・転調等、音楽理論にも取り組む。3年生では、創作等も行う。
■授業形態、教材の特色
- 教材 教科書の他、ワークブック、「音楽史」、「同志社歌集」、「讃美歌」、アルトリコーダー、その他独自のプリント。
■行事、資格検定など
- 器楽演奏会(クラス内発表会)の実施〔全学年-独奏またはアンサンブル〕
- 「合唱祭」の練習や選曲への協力
- 芸術鑑賞教室
- 音楽検定、音楽コンクール、音楽発表会等への参加。個人・団体での入賞歴あり
美術科
造形活動を通じて豊かな人間性を育む
■目標
- 自分の手で物をつくり出していく造形活動
- 造形活動を通して円満で豊かな人間性と感受性を育てていく
■ 学習の展開とテーマ
[1年生] 色や形についての基本を学び、造形のおもしろさを知る。学習内容は、〈色彩構成〉絵具を混ぜて自分の色をつくる。〈ビンの写生〉〈想像画〉〈木版画〉など。
[2年生] 形を正確にとらえ、デザイン的な感覚を養い、表現する。〈レタリング〉自分の名前を明朝体で書く。〈色彩構成〉自分の世界を表現する。〈静物写生〉〈木彫工芸〉など。
[3年生] 創造性を養い、作品として実現する。〈色彩構成〉漢字一文字をテーマとして色と形で表現する。〈静物写生〉モチーフから触発される自分の世界を表現する。〈ポップアップカード〉立体的な構成を考える。 〈カレンダー〉オリジナルな用紙を作成し、コラージュで構成する。〈自画像〉しっかりと自分を見つめる。
■授業形態、教材の特色
- 美術教室での造形活動。
- 重要文化財のあるキャンパス内の写生など。
保健体育科
生きる力・たくましい心を育む
■目標
心と身体を一体としてとらえ、運動や健康・安全についての理解と合理的な実践を通して、積極的に運動に親しむ資質や能力を育てるとともに、健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上をはかり、明るく豊かな生活を営む態度を育てる
■ 学習の展開とテーマ
- <体育実技> 各学年とも体ほぐしの運動・球技・器械運動・ダンス等、各種目の技能を習得するとともに、教えあったり助けあったりする協力的な態度、マナーやルールを遵守する公正な態度を養う。また健康や安全に留意させる。
- <保健> 保健に関する知識を身につけ、生活の中で生かしていく工夫や力を養う。1年生では、心身の発達と心の健康・健康と環境、2年生では、傷害の防止・健康な生活と病気の予防の学習をする。
■授業形態、教材の特色
- 体育実技は全学年とも、ハーフサイズクラス、男女別の授業を実施。(1・2年生は週1時間、3年生は全授業)
■行事、資格検定など
- スポーツテスト・体育祭・バレーボール大会
技術家庭科
科学技術や社会生活の基本を実践的に学ぶ
技術・家庭科は、科学技術の基礎と家庭や社会生活の基本となることがらを、科学的、実践的に学ぶ教科です。
人間の知力は、手の労働と頭脳の思考とが密接に結びついて発達します。したがってこの教科では、知識や理解を得て「わかること」と、実験や実習を通して「できること」を、ともに大切にして学びます。
学習は、
1年生で 製図・家庭生活(衣・食・住)
2年生で 木材・金属・機械・コンピュータ
3年生で 電気・被服・食物・コンピュータの各分野に分かれて行われます。
目標としている学習内容や学力は次の通りです。
- 家庭生活の役割・機能を理解し、実践的態度を養う。
- 立体を平面にあらわしたり、読みとったりすることのできる立体的、空間的思考力。
- 材料(木材・金属・食品・布など)についての知識と科学的認識。
- 道具や用具を正確、精密にあつかうことのできる基礎的な技能。
- 機械や電気機器の動く仕組みや構造を理解し、実際に動かして生産できる力。
- 技術の歴史を知り、現代工業生産のしくみや労働の役割について理解を深める。
- コンピュータの操作を通して制御の実際と情報の基礎について学ぶ。
英語科
生きた英語にふれて発展的学力の基礎を養う
■目標
- 国際間のコミュニケーションに役立つ英語力の習得
- 人格形成に資する教材内容をもつ英語教育
- 高校・大学へと発展する学力の基礎となる英語教育
■ 学習の展開とテーマ
[1年生] 音声面ではフォニックスを学び、音の聞き取り、発音、音読、暗唱を重視している。授業は18人クラスなので、授業中に英語の発音・会話練習時間を多く取り、英語を実際に使えるようにする。文法では、基礎力と応用力をつけていく。
[2年生] 音声面ではCALL教室で、英語の音に慣れ、自然に口から出てくるように練習している。文法は自主プリントで学び、問題集で練習し、英作文で力試しをして基礎力をつけている。また、副読本で英文を「速く、正確に」読む力を養っている。
[3年生] 教科書、問題集、英作文で、「読む力、書く力」の基礎力を確実にする。また、広い視野をもった豊かな内容のサブテキストで、3年間の集大成としての英語力を身につける。音読にも力を入れ、優れた教材を暗唱してもらう取り組みも毎年行っている。
[1~3年生] ネイティブスピーカーの授業はすべてハーフサイズクラスで「聞く力、話す力」を身につけるとともに、英語によるプレゼンテーションにも力を入れている。
■授業形態、教材の特色
- 1クラス18名で行うハーフサイズクラスの授業を全学年において実施(1年生:全授業、2・3年生:週5時間のうち2時間の授業)。週1時間のネイティブスピーカーの授業(全学年)。
- 教科書は全学年共通してNew Crown、問題集、自主教材(特に3年生)、それ以外に1年生でFirst Choice、2年生でBasic Tactics for Listening、3年生でPassport1を使用。
- 平和に関する教材や英語で講演を聞く機会も持つ。
- 週1時間、CALL教室で正しい発音、聞き取る力を習得。
- インターネットを通して世界中の人々と生きた英語で交流する。
■行事、資格検定など
- 英語暗唱大会・英語暗唱弁論大会・高円宮杯英語弁論大会などに参加
- 実用英語技能検定〔4・3級:合格者多数 準2級10名合格〕
- 実用英語技能検定〔第2回優良団体賞受賞〕