塔の秘密を探る!つくるまなぶ京都町屋科学館
耐震?免震?制震? 「強さ」の定義へのアプローチ
塔は実に奥が深い。
ワークショップが終わったあとの率直な感想だ。「丈夫なタワー」と一口にいっても、いろいろな強さがある。鍵になるのは、「何に対して強いのか」だ。周期の違いひとつでその対抗策は変わってくるのだ。私たちは、ついつい剛構造に注目しがちだが、それが唯一の解決策とは限らないのである。生徒たちは、心柱を中心にさまざまな塔の構造をクリエイトし、振動試験台で揺れを確認して考察する。
「あ、そうなるんか!」
「ここ(改善したところ)は、思った通りや!」
など、試作とテストの往復作業のなかでどんどん思考が深まっていくのを感じた。帰り道、目に入ってくる建築物の見え方もまったく変わって見えることだろう。
技術の授業では、社会インフラの維持可能な発展をテーマにブリッジ・コンテストや吊り橋ワークショップを取り入れている。この「つくるまなぶ京都町屋科学館」とのコラボで、またひとつ社会インフラへのコンテンツに幅が広がった。博物館×学校の連携という博学連携の実践を一つ一つ積み重ねていきたい。(沼田)
私たちのミッション:世界中のSTEM/STEAM教育を充実
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