東日本大震災・被災地を知る研修「ひまわりプロジェクトⅧ」8年目の夏
2011年3月に東日本大震災が発生して9年以上が経ち、未だ多くの人たちが甚大な被害の傷跡そして悲しみから立ち上がろうと懸命に復興に取り組んでいます。一方、仮設住宅での生活、仮設店舗で仕事を余儀なくされている人たちもたくさんおられます。これまで同志社中学校では、例年、生徒会の有志の皆さんが参加して、東日本大震災・被災地を知る研修「ひまわりプロジェクト」として、岩手県・陸前高田市や、宮城県・気仙沼市など被災地を実際に訪ね、自分の目でしっかり見つめ、現地の方々と交流する経験を、大切につづけてきました。
今年は、コロナ禍の影響で、残念ながら現地を訪れることができませんでしたが、陸前高田市で地域の人々と共に、「元気を取り戻そう」と活動している「マルゴト陸前高田」のスタッフの皆さんのご協力により、有志生徒による「オンラインによるひまわりプロジェクト」を行うことができました。
オンラインでつないだ向こうには、長洞(ながほら)元気村の村上誠二事務局長さんと、マルゴト陸前高田の古谷恵一さんが登場。長洞元気村は、震災後に仮設住宅団地自治会として生まれたものが、一般社団法人となって復興活動を続けているコミュニティです。本来なら直接訪問している長洞元気村ですが、今回はオンラインでいろいろとお話を伺いました。「陸前高田はどんなところ?」「震災でどのようなことがあったのか」「マルゴト陸前高田はどんな活動をしているの?」「長洞元気村ってどんな村?」などをお聞きしつつ、映像を活用した震災学習も行いました。
■マルゴト陸前高田 http://marugoto-rikuzentakata.com/
■長洞元気村 http://www.nagahoragenki.jp/
約2時間のオンラインでの研修・交流体験で、参加した生徒一人ひとりは、実際に行けなかったにも関わらず、陸前高田の皆さんの想いをたくさん感じ、深く共感し、被災地の今を知ることができたようでした。
その様子が、岩手めんこいテレビのニュース番組で放送されました。
■コロナ禍の「震災伝承」 オンラインで陸前高田を発信~「被災地10年目の歩み」<岩手県>