構造を専門にIN-STRUCT
建築構造デザイナから見たものづくりの世界
卒業生シリーズ9人目となる東郷さんにお話しいただきました。同志社中高を卒業され株式会社IN-STRUCTという構造を専門にしている会社で代表取締役をされています。
おうちを買うとき、建てるとき、何を注意すればいいのかというお話をとっかかりに構造について熱くかたっていただきました。ラーメン構造の長所と弱点、トラス構造や体力壁の秘密など解説していただきました。問いとしていただいた、頑丈さと過ごしやすさのバランスポイントはとても考えさせられるテーマで、「設計」の面白さと難しさを感じることができました。
これからのものづくりについて、強けりゃいいというわけではない。意匠設計と構造設計と設備設計のコラボレーションで建築が生み出されるということを知りました。
Good Design賞を受賞された五島蒸留所の他、茶山駅の改修のお仕事もされています。北山杉を使って、トラスをデザインしされ、とても美しいです。ぜひ見学に行きましょう。
様々な角度からものづくりの成果を判断されることから、すべての学びが役に立つし、様々なひとびととの共同のなかでつながっていくことがものづくりの醍醐味ではないかというお話はとても学びがありました。(技術科 沼田和也)
生徒の気づきnoteより
・「最後の方に入ってしまったのでほとんどわからなかったが、熱のある業界で昔から今へと変わっている変化の業界なのかなとか思いました。」(2年土橋)
・「建築士はただおしゃれでかっこいい家をデザインする仕事だと思っていたけど、今日お話を聞くことができて「かっこいい」に加えて「強度」や「素材」などいろいろなことに気を配りながらデザインしないといけないことを詳しく知ることができた。また複数人でデザインするということも知らなかった。色々知ることができて建築士という職業は自分が思っているよりも大変で今まで以上に面白そうな職業だなと思った。」(2年羽室)
・「建築業界の中でも見た目だけではなく、中の構造や技術を考える職業など様々な携わり方がある事を知りました。今の世の中では3Dプリンターが使われるようになってきて建築にも関わりが深い事を知り、将来の建物は今の建物とと何かが変わっていることがあるかもしれないな、と思いました。自分が思っている普段よく見るような建物にもそれぞれの工夫がたくさんあるとわかり、普段見ているものの建築物にも普段よりも意識して見てみたいと思います。」(1年早川)