北海道・大樹町で広がる宇宙とのコラボレーション

― 民間ロケット開発の現場から未来を見上げる ―
6名の生徒が「探究の旅」として北海道・大樹町を訪れました。24年に姫路で開かれた第68回宇宙科学技術連合講演会にて、宇宙教育に関する分科会でパネラーとして同志社中学、同志社女子、同志社香里、同志社国際での取り組み(宇宙教育研究会)を報告させていただきました際、北海道大樹町でロケット関係の研究をされている方から紹介され、今回の探究の旅が実現しました。今回は、日本旅行さんのつながりで酪農関係の方々との出会いも予定されています。
1日目は、大樹町商工会議所にて宇宙開発のレクチャーを受けました。大樹町は堀江貴文氏の挑戦でも知られるインターステラテクノロジズ(Interstellar Technologies/IST)の本拠地でもあり、宇宙港に適している6つの理由があると言われています。1.高緯度、2.広大な土地、3.晴天率の高さ、4.アクセスの良さ、5.安全な海上ルート、6.40年にわたる研究の蓄積、そのどれもが、「大樹町だからこそできる」チャレンジであると思います。“誰もが宇宙に手が届く未来をつくる”というビジョンのもと、大樹町と企業、大学が力を合わせて「宇宙版シリコンバレー」を目指しておられます。
ペットボトルロケットで「自分の宇宙」を設計する
ワークショップでは、身近な素材を使ったペットボトルロケット製作しました。
「より遠くへ、よりまっすぐに飛ばすには?」という問いをもとに、胴体の長さ、羽の角度、重りの位置など、様々なをパラメーターを自分で考え、試作を重ねます。風船と同じ「作用・反作用の原理」で飛ぶロケットというだけあって原理はとてもシンプルです。シンプルであるがゆえに難しさもあります。明日は打ち上げと改良を繰り返し、最適な設計を探ります。
時空を語源とする「宇宙」という言葉のスケールは大きいですが、これまでに人類が挑戦してきた歩みを自分の手を通して感じながら確かめる学びとなっています。(技術科 沼田 和也)
*探究の旅の手配にご関心のある方は日本旅行まで。





