フランスのエンジニアMaxence Porninからオリジナル真鍮ボールペンの機械工作を教わる!

英語をツールとした国際的ものづくりプロジェクト
フランスから日本にこられているエンジニア、Maxence Pornin(マクセンス・ポルニン)さんを講師に迎えた真鍮製ボールペン製作プロジェクトを実施しました。この学びプロジェクトは、海外のエンジニアと一緒に英語を用いたものづくりを行う、国際交流と技術教育が融合した学びプロジェクトです。参加した生徒たちは、終始真剣な表情で加工に取り組み、自分の手で完成させたボールペンは、世界でひとつしかない思い出の品であり、何かのきっかけになっているであろう学びの足跡となったと思います。
デジタルとアナログが融合した製作工程
今回のボールペンは、単なる工作ではありません。Maxence Porninさんが設計してくださったもので、機械加工経験をもとに設計した、本格的な金属製筆記具です。製作では、次のような工程に取り組みました。
光造形3Dプリンターによる精密部品の製作(ボールペンのホルダー部分。紫の小さな部品には同志社のエンブレム)
旋盤を用いた真鍮の切削加工
ねじ切りによるキャップの精密加工
鋼材の鍛造によるペンホルダー製作
磨き上げによる最終仕上げ
デジタル工作機器と伝統的な金属加工技術を組み合わせた、高度で密度の高いものづくり体験となりました。
英語は「勉強するもの」ではなく「使う道具」
本プロジェクトの特徴の一つは、製作を英語で進めたことです。ポルニンさんの母語はフランス語であり、英語はポルニンさんにとっても外国語です。一方、生徒たちにとっても英語は外国語です。英語が得意な人も、苦手な人も関係なく、全員が英語を“共通の道具”として使う環境がでの工作実習でした。
生徒たちは、加工の手順を英語で確認する。
設計図をみて考え、時にボディランゲージも含みながら質問。
このようなやり取りをしながらのものづくりです。まさに”伝えたいことがあるから英語を使う”という実践的なコミュニケーションとなりました。
身体で理解するものづくりの手応え
真鍮を削るときハンドルに伝わる切削の振動、磨くことでみるみるうちに変化する表面の輝き、そうした直接的な体験は、テキスト媒体だけでは得られない身体知としての学びを獲得していけます。デジタル工作と金属加工という一見すると別物にみえるフィールドを融合して、生徒たちは一つの作品を実際に生み落とす感覚を味わっていました。
これからの国際交流のかたち
今回のプロジェクトは、単なる語学交流ではなく、英語をツールとして使いながら、専門的なものづくりに取り組む国際学習でした。いろいろな違いを越えて、「ものづくり」と「英語」という共通アイテムでつながる学びの場でした。学校とは本来、試験のためだけでない学びも含め、試験としての科目として英語をとらえるのではなく、世界と協働するための道具として使うことをも覚えながら、3Dプリンターなどのデジタルと真鍮切削というアナログを融合させた工作物をつくりなながら、実体験を通して身体知として理解を深めていく。そのような学びが、日常の教育の中に組み込まれていくことが求められています。
今回の真鍮ボールペンプロジェクトは、様々なバイアスを越えて分け隔てなく誰とでも協働できる、ある意味で”未来の学校の姿”を具体的に示せるアイコンの一つとしての学びの時間となりました。(技術科 沼田 和也)
参考記事)
海外交流は「言葉」だけではない ― 機械加工でつながる学び https://jhs.js.doshisha.ac.jp/headline/maxenceworkshop/
フランスからのゲストスピーカーPornin Maxenceさんを迎えて https://jhs.js.doshisha.ac.jp/headline/workingholiday/
Projet de fabrication d’un stylo en laiton avec un ingénieur français
Nous avons organisé un projet de fabrication de stylos en laiton avec l’ingénieur français Maxence Pornin comme intervenant. Ce projet d’apprentissage a combiné l’éducation technologique et les échanges internationaux, en réalisant les activités de fabrication en anglais avec un ingénieur venu de l’étranger.
Pendant deux jours, les élèves ont travaillé sérieusement sur différentes étapes de production : pièces de précision imprimées en 3D, usinage du laiton au tour, filetage, forge d’éléments en acier et polissage final. Ce projet a permis de fusionner les techniques numériques et l’usinage traditionnel du métal.
L’une des caractéristiques principales de ce projet était l’utilisation de l’anglais comme outil de communication. Ni l’ingénieur ni les élèves n’avaient l’anglais comme langue maternelle, mais ils l’ont utilisé comme langue commune pour poser des questions, comprendre les intentions de conception et progresser dans la fabrication.
Grâce aux sensations physiques du travail du métal — les vibrations lors de la coupe, l’éclat du laiton poli — les élèves ont acquis une compréhension concrète et sensorielle du processus de fabrication.
Ce projet n’était pas seulement un échange linguistique, mais une expérience d’apprentissage internationale fondée sur la collaboration technique. Il a montré une vision de l’école du futur : utiliser l’anglais comme outil de coopération, combiner le numérique et l’analogique, et développer une compréhension profonde par l’expérience pratique.
(Technologie, Kazuya Numata)





