拡大・縮小パンタグラフをつくろう
STEAM講座 博学連携シリーズ
京都町屋科学館と同志社中学校のコラボレーション STEAM講座シリーズです。
今日は、pantograph(パンタグラフ)でした。pantographとは、電車の屋根の上にある折りたたみ式の菱形の構造物が有名です。架線から電気を得るための大切な機構です。また、製図の方面では、写図とも言われ、一定の比率で図形を拡大・縮小した図面をかける不思議なものです。
決まった型を紹介するのではなく、生徒たちは自分で設計して自分流の縮尺ができる機構を自作しました。決まったことを説明するだけの授業は教師が楽するだけですが、生徒たちが自分で考えて課題に向かっていく学びを実現するための環境を作るには、忍耐力とサイエンスの一段深い理解が必要になります。町屋科学館のサイエンス・コミュニケータはまさにその力量をおもちの方で、科学と子どもたちの良質な出会いを提供してくださいます。博学連携に現場の教師たちが学ぶ機会にもなっています。覚えるだけのサイエンス教育から、生徒たちが自ら課題に向かって取り組むサイエンス教育への転換が求められています。(技術科:沼田和也)