デザイン思考で未来をえがく
優勝した安井さんが語るモノコトイノベーションの魅力
全国から80人の中高生が集まる「モノコトイノベーション」という4泊5日のプログラムに参加した安井さんに、モノコトイノベーションの魅力を礼拝で語っていただきました。
安井さんが参加した理由は、「せっかくの長い夏休み、何もしないのはもったいない!」と、新しいチャレンジを求めたことからです。「少し人見知り」だとご自身のことを言っておられ、家族に勧められて参加を決意したそうです。初対面の仲間たちと協力し、緊張と不安を乗り越えながら、「記憶・記録の再定義」という難しいテーマに挑戦して、チームの一員として素晴らしいアイデアを考え出しました。
「人前で話すのが得意な人やパソコンが得意な人、みんなそれぞれが違うスキルを持っていて、お互いを支え合いながら一つの目標に向かって頑張れた」と安井さんは振り返っています。メンターさんからのアドバイスを受け、最初は難しいと思っていたアイデア作りも少しずつ形になり、最終的には「親子目線と子供目線を同時に見れるカメラ」というアイデアでプレゼンされました。審査員には音楽の「ヤマハ」やカメラの「キャノン」の方々など、名だたる企業の方々が参加し、プレゼンテーションも大成功!見事に優勝をつかみ取りました。安井さんはこう話しています。
「今までは人見知りで新しいことへのチャレンジが怖かったけれど、この経験を通して自信がつきました。来年もモノコトに参加したいです!」
こうしたチャレンジ精神や創造力を育む場を応援しています。中学生になったら、モノコトイノベーションに参加してください。そしてデザイン思考で未来を創造してみませんか?(技術科 沼田 和也)
【本校の安井さんの記事は以下の通り】
速報モノコト2024 https://jhs.js.doshisha.ac.jp/headline/mono-coto-innovation2024_0812/
【礼拝での安井さんのお話】
モノコトイノベーションについて
私は今回モノコトイノベーションというプログラムに参加しました。モノコトイノベーション略してモノコトは約600人から選ばれた全国の中高生80人が与えられたテーマに対して新しいアイデア創造に挑戦する4泊5日のプログラムです。そしてその考えたアイデアを最終日にプレゼン発表をし、優勝チームを
決めます。
『参加した理由』
私がモノコトに参加した理由は1、2年生の夏休みにすることがなさすぎて宿題を終わらせた後はとても暇だったからです。せっかく何十日もの休みがあるのに、
何もしないのが勿体無いと思い、新しい自分のチャレンジとして、モノコトに参加しました。また、私は少し人見知りで「初対面の人と5日間も東京で!?」と
行くか躊躇いましたが、家族からの勧めもあり、参加することを決心しました。
「体験談」
モノコト1日目でチームの人たちと顔合わせをしました。東京へ行く途中4泊5日も行けるかなと不安と緊張でいっぱいでしたが、みんな積極的にアイデアについて話していたので自分も自然とアイデアを考えることに集中していて緊張を忘れるほど、アイデア作りを楽しむことができました。
「メンバーとはどう?」
また、メンバーには人前で話すのが上手い人、パソコンを使うのが得意な人、などそれぞれ得意なことが違い、自分が苦手なこともメンバーが得意なことであればカバーして支え合える関係でした。また、メンバーとは仲の良い友達とは違い、同じ一つの目標を全力で頑張る最高の仲間という関係になれました。
2日目ではアイデアを考えるに当たって少し壁にぶつかりました。それはテーマに対してどんな困りごとについての解決策を考えるのかなかなか決まらなかったことです。今回のテーマは「記憶・記録の再定義」というものでした。おおまかに記録と言っても、メモすることの記録や思い出などの記録、勉強のための記憶などたくさんの分野があり、なかなか決められずにいました。メンバーとも昨日は話し合いが弾んでいたのに、みんな20分くらい話が進まず、黙ってしまうこともありました。
「メンターさん」
そんな中、メンターさんというアイデア思考の仕事をしているデザイナーやエンジニアの方に直接アドバイスをしていただきました。メンターさんは自分たちが突っかかっていたところの矛盾点などをまた違う視点から指摘してくれました。それはどの言葉もとても納得できるもので、とても貴重な意見をいただきました。
そのあとも相談しては壁にあたり、メンターさんと相談し、アイデアが進むの繰り返しで、なんとか少しずつ進んでいきました。
「プロトタイプ作り」
しかし、モノコトではアイデアを考えて終わりではなく!プロトタイプという自分たちが考えたアイデアを形にし、そのアイデアの利用価値を試すところまでします。私のチームがモノコトで実際に作ったのは親子目線と子供目線を同時に見れるカメラです。これは実際に子供目線の動画と一緒にしたらどうなるのか、
そしてそれによって得られる価値を調べるため、胸あたりにガムテープでスマホをくっつけて2つの視点を同時に撮影しました。
「最終プレゼン」
最終プレゼンでは審査員として音楽の「ヤマハさん」やカメラで有名な「キャノンさん」など、とても有名な企業の方々が、直接審査してくれました。また、このような本格的な会場で発表するのでとてもドキドキしていました。私のチームではアイデアの内容は自分たちでもとても満足できるものができていたのですが、アイデア作りに時間をかけすぎて、プレゼン作りにかける時間が少なくなり、初めて聞く人に上手く伝わるのか心配でした。けれど、審査員の方がアイデアの趣旨を上手く読み取ってくださり、みごと優勝することができました!
「モノコトに参加した感想」
今までも何かにチャレンジしようとはしていましたが、人見知りであったり、失敗することが怖かったり、なかなか新しいことにチャレンジすることができませんでした。けれど、今回思い切って参加した結果成功することができ、新しい挑戦に自信を持て、来年もモノコトに参加したいとも思いました。
「モノコトの魅力3つ」
最後に私が実際経験し、モノコトを勧める3つの魅力を話したいと思います。
1つ目は、グループ活動という点です。多くの人数で何かをすると揉めてしまったり喧嘩してしまうこともあります。が、それ以上に1人より2人、2人より3人と人が増えるほど、物を見る視点がどんどん増えていきます。そうすることで1人じゃ気づけなかったことも、誰かが気づくことができるというのを私はモノコトで実感しました。
2つ目は同じ目標に全員が本気で頑張っているという環境です学校でもグループ活動は多くありますが、6人班だったら、2、3人しか本気でしていないということなどが私は多くあり、なかなか良い物を作るのが難しかったです。しかし、モノコトなら全員が自主的に取り組もうとしているため、同じ目標に向けて本気で頑張る仲間にも出会うこともできます。
3つ目は社会につながる体験です。これからの時代、SDGsや政治などの問題がたくさん出てきます。そのため、先ほどのようなことを解決するための能力が絶対に必要になってきます。その能力がデザイン思考です。モノコトでは多くデザイン思考の力を使い、学ぶことがきます。もしかしたら自分の将来にも役立つかもしれません。
「まとめ」
これからの社会、計算や暗記はAIでもできるけれど、新しいアイデア考えたり、創造ができるのは人間だけです!モノコトで人間だけの想像力を最大限に活用してみませんか??