Mono Coto Innovation 2022
鈴木さん、磯部さんが全国中高生のイベントで決勝ステージ
モノコトイノベーションは、本当に「つくって」しまうイベントです。よくあるビジネスコンテストでは味わえない本物感があるイベントです。デザイン思考をベースに世の中の問題解決にむけてアプローチしていく若者を育てているCurio Schoolならではの学びが用意されています。
2022年度では、3年生の磯部さんと鈴木さんが決勝ステージに残りました。モノコトイノベーションは、全国から集まるメンバーの中からチームをつくり、初めて出会う人たちと信頼関係をつくり討論(デザイン思考のプロセス)を通して、問題解決のアイデアをアウトプットしていきます。まるで起業していく社会人のようなちからが試されます。そして鈴木さんのチームが見事3位になりまして、鈴木さんに全校礼拝で感動のモノコトイノベーションを語っていただきましたので、以下に紹介します。(沼田)
全校生徒の皆さん、こんにちは。
ご紹介に預かりました、3年の鈴木です。
今回は私が夏休み中に参加した「モノコトイノベーション」というプログラムについて、お話ししたいと思います。 少し耳を傾けていただけると嬉しいです。
今年の夏休み、私が8月、一ヶ月間かけて参加した、このモノコトイノベーションというプログラムは、 6月下旬に行われた個人予選を通過した、全国各地から集まる中高生4人で1グループを組んで、提示されたテーマについ て、アイデアを出し合い、形にして、競い合うといったものです。
8月頭の2日間、東京で対面で会ってアイデアを出すところから始まり、その後は完全オンラインで、試作品を作ったり メンターさんからのフィードバックを受けたりしながらアイデアを磨きます。そして8月中旬の中間審査を経て、上位8 チームが8月末の最終プレゼンテーションに進めます。zoomで行われる最終プレゼンは、様々な業界のプロフェッショナ ルの審査員により、順位もつけられます。
このプログラムを知ったキッカケは、学校から配られたチラシです。自分で一から企画できるなんて、やったことない し面白そう!というワクワクした思いで応募しました。
また、参加するからには、絶対に本選の最終プレゼンまで残りたい、と強く心に決めていました。
8月2日と3日、東京会場で行われた本選。最初は、個人予選を通過したチームメンバー4人で、対面でディスカッション しました。
その日、初めてチームメンバーと顔合わせをしたのですが、地域も学年もバラバラの、全く初めましての中高生同士で 一ヶ月間一緒にワーキングするので、本当に緊張していましたし、周りの高すぎるコミュニケーション力にも圧倒され ていました。
会場は、大学のキャンパスを借りて開かれ、テーブルと椅子が設置された場所以外でもヨガマットやテント、ハンモッ クなどが設置されたスペースもあり、自由にチームで過ごせる空間もあったので、最新型オフィスのような感覚でし た。
また、自分の名前を書いたネームカードを、首から下げた瞬間は、ここから勝負が始まるんだ!というワクワク感に胸 をときめかせていました。
そして、本選中にテーマが発表されました。今年のテーマは「ファッション言語」といって、ファッションを通して何 かを伝えるモノ、コトです。
ファッションとひとくくりに言っても、実際何を用いて表現するかも、どんなことを表現するかも、チームに託されて いて自由だったので、とても難しかったです。
テーマ発表後、ディスカッションが始まると、まず、どんな困っているシーンがあるか、どんな困りごとや伝えたいこと を抱えたユーザーがいるのかを想定しました。そしてアイデアを試作品で形にしていく中で、新たに発見した課題や、 相談に乗ってくださるメンターさんからのアドバイスをもとに、さらにアイデアを磨いていきました。 リアルでメンバーと会うことができたのは、東京での最初の2日間のみで、その後は完全オンラインで、メンバー4人 で、LINEやzoomで連絡をとり合いながら進めていきました。直接会えない分、連絡の取りづらさなど困難もありました が、そこを乗り越えて、アイデアをまとめたり、試作品を作り直したりしていきました。
東京会場での幕開けから2週間後、プレゼン動画での中間審査があり、ここでは18チームから8チームに絞られ、上位8 チームのみが最終プレゼンに進めます。私たちのチームは3チーム同率6位、通過したチームの中では最下位で、本当に ギリギリでの通過でしたが、参加を決心した時の目標だった最終プレゼンに残ることができたので、とても嬉しかった です。
そこから、約1週間で最終プレゼンに向けて、アイデアをブラッシュアップしていきました。 プレゼンの前日や前々日は、スライドを作ったり、原稿を書いたり、アイデアをシートにまとめたりと、夜遅くまで、 ほぼ徹夜で必死に頑張りました。
そしてzoomでの最終プレゼン当日。
5分間のプレゼンテーションのあと、8分間の審査員の方からの質疑応答がありました。
私たちのチームはなんと8チーム中トップバッターだったので、手足が震えるほど緊張していましたし、質疑応答に答え られるか本当に不安で、胸が押し潰されそうでした。さらに、チームメンバー4人中2人がハプニングで参加できなかっ たため、急遽残り2人でプレゼンを進めていきました。
ちなみに私たちのチームの最終的なアイデアをご紹介すると、
アレルギーを持っている人がそのことを言い出しやすく、周りも尋ねやすい社会にできればいいなあという話し合いか ら、アレルギーやベジタリアンなどの食品制限のあることをシリコンバンドで伝え、会話のきっかけにする「アンスタ バンド」という商品を考えました。
実際に何度も作り直した試作品を身につけて過ごしてみたり、大学准教授からアドバイスをもらったりして、災害時な ど、より多くのシーンで活用できるような応用的な使い道も想定しました。
この「アンスタバンド」のプレゼンを終え、残り7チームの発表も聞いていると、
中にはそのまま商品化できるのではないかというような完成度のずば抜けたチームもあり、圧倒されました。
さて、全チームのプレゼンが終わり、ドキドキの結果発表。上位3位のみが順に発表されます。 3位の発表の時。
私たちのチームの名前が呼ばれました。
その瞬間、隣で一緒に結果発表を聞いていた母と抱き合って喜びました。
惜しくも1位には届きませんできたが、中間審査でのギリギリ通過から、3位まで成長することができたので、私の中で は最高の順位です。
これが達成感なんだなと感じました。
2位、1位のチームはもう圧倒的で説得力のあるプレゼンだったので、そんな中高い評価をいただけたのは嬉しかったで すし、1ヶ月間たくさん苦労したことや大変だったこともありましたが、その努力を評価してもらえたことに感謝の気持 ちでいっぱいでした。
この夏休みでほんっとうに貴重な経験をすることができ、また最終順位3位という成績を残すことができて、とても満足 しています。また、こんな若いうちから学校以外で交流する機会を与えてくれた両親には心の底から感謝しています し、これから先の人生の財産にもなったと思います。
プログラム中、チームメンバーと、連絡を取り合うことに苦労したり、うまくまとまらなかったりしたことも多々あり ましたが、最後まで走り続ける強さを手に入れることができました。そして、このような大きな壁に当たることがなけ れば、壁を乗り越えた先の景色も見えなかったことと思います。
このモノコトイノベーションを通して同年代と交流したり意見を出し合う中で、新たな自分にも出会うことができ、一 歩踏み込んでみれば、最初の緊張が、楽しさ、好奇心へと変わっていくはずです。
主催の企業の方々やメンターさんもとっても優しく接してくださいましたし、1位のチームにはiPad proの副賞があった り、遠方参加者には東京会場での開催の際、交通費の支給などサポートも充実しているので、安心して参加できまし た。
この経験は私の中で一生忘れられない思い出になりました。
興味があれば、中高生向けに毎年開催されているので、1年後の「モノコトイノベーション2023」にぜひ参加してみてく ださい!素敵な仲間と出会い、大人の世界のような体験ができ、心の底から、頑張った、楽しかったと言える経験にな ると思います!
最後になりましたが、このようなお話しできる場を頂けたこと、心の底から感謝しています。 以上です。ありがとうございました。
MonoCoto Innovation プロモーションムービーyoutubbe https://youtu.be/laWPYZmuPNw
公式ページMono Coto Innovat!on 2022 https://www.mono-coto-innovation.com/