「どうやって押さえる?」が鍵
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知財の種は身の回りにころがっている
リクエストをかなえる木の棚を作っている。木材を切るという作業において、うまく削る鍵となるのは、以下に材料を抑えるかだ。
1 「材料を固定する」という行為が一つの鍵であることに目をつけられるか、
2 様々な形状や状況と目的を考えて適切な押さえ方を思いつくか、
さまざまなアイデアで解決策を考え試してみる。他者のやり方に学びながら自分でやってみたら新しいことにきづく。真似したことにふとした気づきを加える。それがまた他者のアイデアを誘発する。特許、知的財産などのワークショップは学外でも盛んだが、実は身近な日頃の授業風景の中にも視点を知財の学びは埋め込まれている。押さえ方一つでビッグチャンスの発明が生まれることがある。要は、鍵となる困りごとに注目できるかである。浮ついたプレゼンのためのプレゼンからは、新しい創造は生まれない。やってみて、困り感を再定義したとき初めて、加工実習の本質が体の中に入ってくる。
そう考えると、知財の学びはいたるところに転がっているということだ。(沼田)
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