過去に起こったことを知り、未来に繋げていく
授業の本質とは何か?
中学2年の波止さんが、ブックレビューを書いてくれた。自身のレビューにつけたタイトルは「社会の授業がつまらないと感じるあなたへ」だ。コンテストものの読書感想文とは一味違う。
「社会の授業がつまらないと感じるあなたへ
私も小学校での社会の授業のイメージは『暗記』や『ノートまとめ』。決して好きな科目ではありませんでした。
しかし、同志社中学校で学んでいる社会は自分から学ぶ勉強であり、社会の本質を学べている気がしてとても好きです。
この本はそんな同志社中学校の授業に似ています。
社会は暗記じゃない。興味があるから読む、知りたいことがあるから読む。同志社中学校の授業と一緒で自分の主体性に委ねられます。
過去に起こったことを単に暗記するだけで将来役立つでしょうか?
社会の授業の本質とは過去に起こったことを知り、それを未来に繋げていくことだと思います。
それって難しそうだし、正直めんどくさそうだなと思うかもしれないです。
そんな人にこそこの本を手に取ってもらいたいです。
この本はまず、人類史がわかりやすく、そして面白く学べます。
例えば友達に『サッカーをしよう』と声をかけたらサッカーができる。そんな当たり前は、みんなの中でサッカーはボールを蹴って得点を取るゲームという共通認識があるからです。そんな認識の当たり前が当たり前じゃなくなる本だと思います。
そして社会の授業が180度変わります。
本当の社会を楽しく学べるようになる一冊です!」(波止さん)
人類の物語 Unstoppable Us ヒトはこうして地球の支配者になった
ユヴァル・ノア・ハラリ 著 リカル・ザプラナ・ルイズ 著 西田 美緒子 訳
世界的ベストセラーとなった『サピエンス全史』の著者ユヴァル・ノア・ハラリ さんが、子ども向けに書いた書籍だ。河出書房新社から11月より発行された。波止さんは、上記の書籍を読んた気づきをブックレビューとして投稿してくれた。歴史を主体的に学んでいると感じるとき、それはまさに自分自身が歴史の「主人公」であると認識できるときではないだろうか。主人公としての私を感じさせてくれた一冊だったのだと伝わってくる。この冬休み、書店や図書館でぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。(沼田)
参考)
社会の授業はこちら→『サピエンス全史』から学ぶ1年生社会の授業