自分の英語で問題を考え、グローバリーに活躍するために
アメリカの留学関係のGPI-USとともに若者が活躍する社会をめざす
生徒たちは、さまざまな課題(グローバルなものから足元の身近な課題まで)を、自分たちの英語で考え、討論している。事象を分析し、問題を再定義する。討論によってアイデアを想像し、その考えを発表会で検証する。デザイン思考のプロセスを使って、私たちの諸課題にアプローチしているのだ。宇田川先生は、学校で習う英語を授業内に閉じ込めるのではなく、生きた諸問題を自分事として考え、自分の言葉として使う経験を豊かにふくらまそうと努力されている。
「話し合いにも自分たちの意見をぶつけ、考えやアイデアを出し合い、誰もが課題に取り組んでいる姿を見ることができました。『こうしよう』『ああしよう』『もう一度!』『あー、失敗したー!』『できたー!!』などさまざまな感情や生徒の声が飛び交っていて、最後はみんなで鑑賞し、お互いを讃えあうことができた。」
と、生徒の成長を嬉しそうに話してくださる。授業設計の要点を紹介してくださった。
・1年かけて4つのスキル(Foudation Observation Expression Collaboration)を英語を用いながら学んでいく。
・1学期にFoundation(自分の土台)とObservation(周り観察する力)を学び、2学期にはExpression(表現する力)とCollaboration(協同する力)を実施した。3学期は、本格的な協同学習となるため、今回のCollaborationは練習
・Collaborationはデザイン思考の課題『私たちの生活の中にある課題を見つける』
・通学中の問題や生活の中での問題、円安問題やプラスチック問題など、身近なものからグローバルな課題まで生徒たちは幅広い課題に目を向けて話し合う
・グループで一つの課題。英文の作成、スライド、録音、ビデオ制作
・各チーム4人のメンバーで構成され明確な役割が与えられる(ディレクター、ライター、イラストレーターなど)
・チームメイトによる評価も導入し、メンバーがチームのために動く体制
・スライド・動画などはグループで共有して、共同編集
生徒たちのプレゼンを紹介したい。
・Issues in our daily life (https://flip.com/s/KKbVyrESsoLh)
・Increasing prices(https://flip.com/s/6yhwwmBhxxo_)
・Sea Creatures(https://flip.com/s/qDGs6xYPpXfF)
この取組は、英語4技能の獲得だけでなく、デザイン思考、ICTスキルの応用、想像力、共感力など様々な事柄を、本物の経験を通して学んでいく取り組みだ。「グループになった瞬間に生徒の顔が今までと変わっていった」という宇田川先生や、授業中の生徒たちの活動風景を見て、今の生徒たちをうらやましく思うのは筆者だけではないだろう。(沼田)
参考
GPI-US https://www.gpius.net/
次世代の若者たちが活躍する未来のために、グローバルな教育プログラムを開発している。