第2回 建築・学びプロジェクト
私たちの身近に存在する建築
シリーズ「建築・学びプロジェクト」はJIA(京都地域会建築と子どもたち https://jia-kyoto.org/activity/children.html)で活躍されておられる建築の専門家のみなさんからリレートークしていただけるプログラムです。まるで大学の講座のようですが、内容は中高生むけに話を作っていただけますので、安心して参加していただきたいし、ざっくばらんに質問したり雑談もできる雰囲気で、このコースを作っていきます。
第2回目は「私たちの身近に存在する建築」というテーマで、波多野 崇氏(https://acehatano.jp/)、岡田 良子氏(https://jia-kyoto.org/architects/ryokookada)のお二人に講演をいただきました。
(沼田)
生徒の皆さんの気づきnote
・「建築家の仕事はさまざまなことを考える仕事なんだと思いました。
例えば、依頼者の人がお願いしてきたテーマを作りあげることを手伝うという形で、依頼者の期待に応えなければいけないというのはとても相手のことを考えなければならないなと思いました。
建築家という仕事はとてもやりがいがあると思いました。」(2年)
・「台所という場所のあり方が変わってきていると思う。お父さんやお兄さん、お姉さんが料理をする家庭が増えてきている。台所を作る人は使う人の好みを大切にしていると教わった。」
・「建築とはどんな効果をもたらすのかがわかりました。」(1年)
・「木をたくさん使ったお家が素敵すぎて将来どんな家にしたいか色々膨らませて考えることができました。家具とかそこまで意識して考えていなかったけれど、部屋の統一感や暮らしにとても深く関わっていることが分かりました。理想のものを創り上げていく仕事はとても面白そうだと思いました。
リフォームとか、個人で設計を頼むのはもともとある家を買ったり売っている家具を買ったりするよりお金がかかるイメージがあったのですが、実際どうなのか聞いてみたいです…!」(2年)
・「建築家の仕事の時間とハウスメーカーで家を建てる時間の感覚が根本的に違うことに驚きました」(1年)
・「建築家はコミュニケーション能力も、大切だと言うことが今回の学びプロジェクトで知ることができてよかったです!」(1年)
・「最小限の手を加え最大限の効果を出すことが凄いと思いました。」(1年)
・「身近な話題でわかりやすく、実際に作られたものを見ると、それぞれの人のことを考えて作っていると感じすごいと思いました。」(1年)
・「今回は椅子という事で自由研究に椅子を調べたい僕にはためになる企画でした。キッチンのお話では,手元が見えるか見えないかで印象が違いました。」(1年)
・「大きな石や木の木陰で座るという話から建築の話に繋がっていき、とても身近に建築を感じました。キッチンや椅子なども1からデザインしたり、建築家の仕事はとても幅広いなと改めて思いました。沢山のシチュエーションに合わせた家をデザインして、それぞれの依頼主の心地良さに寄り添う繊細な仕事だとも感じました。」(2年)
・「私は、今回の講義を受けて、「キッチンに定義はない」という話印象に残っています。京都の古い町家には、玄関を入って土足のままの場所にキッチンがあり、時代とともに変わってきたと話されていました。それを聞いて思ったのが、海外に住んでいたときにはシステムキッチンの中に洗濯機が作り込まれていたのを思い出しました。日本だったら洗濯機がキッチンというよりも風呂場の近くにあったり、少なくともキッチンの中にはないと思います。そこで、外人と日本人のこの感覚の差は、なんなのだろうと思いました。」(1年)
・「一つの家にたくさんの建築物があって一つ一つ使う人の気持ちを考えて作っているとわかりました。」(2年)
・「今回は椅子についてに学びました椅子はかっこいいものやシンプルなものがありましたとてもいろいろな椅子があってどれもかっこいい椅子がたくさんありました。椅子も作っても楽しそうだなと思いました。次回も楽しみにしておきます。」(2年)
・「はたのたかしさん(すみません漢字わかりません)。椅子一つでもその場その場にあったデザインを考えつく発想力がすごいと思いました。
・『花園町の家』は、自分が花園町に住んでいるので見たことがあり、
秦野さんが作っていると知って驚きました。
・「椅子の角度が重要」という話で、『105度』という本で
工夫しているのを読んだことがあり、本当にやっているんだと感心しました。
・『フロイス』がまるで組木細工のようで宮大工の作るもののようで凄かったです。
・『ヒノキ家具の家』はなるべく手を加えず元の感じが残ることで、
使用者も近隣の住民も安心すると思いました。
・『右京の家』は最近たまに耳にする「自然と一体!」のようなものとは違い、
自然と隔離されたスペースもあったので住んでみたいと思いました。
・キッチンのデザインの時に、お客さんがきた時などの
細かいパターンのことまで考えられていてすごいと思いました。
・圓滿寺にも行ったことがあり、とても綺麗で驚きました。
・僕は相手からの期待はプレッシャーになってしまうので、
応援になることがすごいと思い、どうすれば応援になるのかと不思議に思いました。
・自分の建物への愛着が湧くのが建築家らしくて格好いいなと思いました。
岡田良子さん
・ドラマなどでよく台所で家事をしているシーンは見ましたが、
時代やデザインと共に見ると新しく見えてくるものがたくさんあって楽しかったです。
・昔は家電がオーダーメイドだったと聞いてとても信じられず、
聞いている時に「えっ!」っと言ってしまうほど驚きました。
・『幅が広がるテーブル』は、広がった時と小さい時の
両方の間取りを考えないといけないので大変だと考えました。
・料理人のキッチンの建築の依頼は「審査が厳しそうで大変なのかな?」と思いました。
・ZOOMでの建築の相談は、それまでが『現場で確かめる!』という話が多かったので
大変そうと思いました。
・「モノを作る」や「綺麗だと思った」、「感動した」など、
どんな感情でも突き詰めていけばそれの職人になれるのではないかと思いました。」(1年)”
・「住んでる人の願望を取り入れ、よりよく作ることをされていたので想像力とかそういうものが豊富なんだろうなと思いました。また、キッチンだけでも住んでいる人や住んでる環境によって変わってくるのだと知りました。」(2年)
・「色々な質問もあったので、お話以外にも沢山のことが学べて楽しかったです。」(1年)
・「キッチンも椅子も使う人や用途に合わせて作ること。時代によって使いやすいように進化している ガスや水道があることで、昔よりご飯が美味しくなったのではないかと思いました」(1年)
・「建築家は家具も作れることを初めて知りました。」(1年)
・「建築家は家具も作れることを初めて知りました。」(1年)
・「たしかに人の生活は人それぞれ全く違うのにキッチンも椅子も選んでいるのは不思議だなと思いました。一つの物について考えるときにはその物のことだけを考えていたので、周りの環境のことも考えるという見方もあるんだなと思いました。周りの環境との調和。調和ターゲットやインサイトなどを細かいところまで決めて物を作るというのはこういうことなのかーと思いました。経験を積むことはやっぱり大事。」(2年)
・「今回は、椅子とキッチンの設計を中心とした話だったが、お客様の要望に応じて建物だけではなく、建築士の人が設計しているということに驚いた。
お客様の家具に愛着心を持ってもらうためには、設計するときのコミュニケーションが大切なのだと感じた。」(1年)”
・「意外と身近にあるイスを設計するのは難しいという事を知って驚きました‼️
建築をする中で自分にとって100点満点の建物は無いというのもカッコいいなと思いました。」(1年)”
・「今回の学びプロジェクトは今まで参加した中で一番楽しかったです!
私は昔からモデルルームや間取り図を見るのが大好きで建築家になりたいと思っていたのですが、建築業界はブラック、収入がピンキリなどという情報を知るうちに不安になり、ほかに興味のあることを見つけたいと思い今年から学びプロジェクトに参加するようになりました。でも、やっぱり建築が大好きだなと感じました。
特に印象的だったのが新聞を読むための椅子です。自分が幸せだと感じることができる物や空間を建築家は作ることができるんだと知れました。人が幸せになるお手伝いをする仕事はとても素晴らしいと思いました。
今回、一番驚いたのが、私の大好きな本「関西の建築家と家をつくる」の中に岡田良子さんが紹介されていたことです。この本は私が唯一持っている建築関係の本で、初めて見た時にこの本が欲しいと思った本です。
今回は時間を作ってくださりありがとうございました!」(3年)”
・「本物の建築家の人のお話が聞けて面白かったです。
素敵な家を作ってらっしゃって、自分もこんな家を作りたいなと夢が広がって楽しかったです。」(3年)”
・「第2回は、身近にある建築だったので話を聞いていて楽しかったし、おもしろかったです。
椅子は、使う目的や部屋の雰囲気に合わせて作っていたので結構考えるのが大変そうだな〜と思いました。家の建築では、物置きにもなるし、椅子にもなるというような便利なものも作っていたので住む人のことをよく考えて作っているんだな〜と気づきました。また、昔塾だった場所を家にリフォームしているのは、塾だったとは思えないような空間になっていて驚きました。
キッチンは昔土間だったところから現在のキッチンのように進化した過程がよくわかりました。昔キッチンはお母さんが使うものだったけど、最近は家族で使うものになってきたので家族で一緒に料理をできるように設計していると聞いて、家のキッチンを見てみると家族で使えるようになっていることに気付きました。」(1年)”
・「外と中の空間が一体化している開放的な家だと、人が長く住み続けたくなると考えた。」(1年)
・「今回は、そばにある建築というテーマで、はたのさんと岡田さんからお話を聞きました。はたのさんは、そばにある建築の中でも、身近にある椅子について詳しく説明してくださいました。私が興味深いな、と思ったのは椅子は椅子でも使う目的や、いつ、誰が使うかなどによって形や色、素材がずいぶんと変わってくるということです。私はそれまで椅子について深く考えたことがなかったので、とても興味深かったです。岡田さんには、キッチンについて歴史や、実例などをもとに、詳しくお話をされていました。質問もできて、とても充実した時間だったと思います!」(1年)